リタイアの場所として、東京がいいか、田舎がいいかという議論は、昔からあります。
どちらを選択するかは、個人の自由ですが、そしがやは、東京を選びました。
生まれてから18年間は、田舎で育ち、それ以降は、ずっと東京に住んでいるので、両方の長所と短所は、それぞれ分かっているつもりです。
あえて、東京を選んだ理由について述べてみたいと思います。
1つ目は、誰の目も気にせずに生活できるということです。
これって、都会暮らしをした人間なら、誰しも感じている面でしょう。
田舎だと人間関係が濃密なだけに、プライバシーがありません。
自営業が多く、高齢でも仕事をしている人が多いので、働きもせずに、日中ブラブラしている人がいるとそれだけで噂になってしまいます。
一方、都会では、人が多いせいもあって、いろいろな人がいるので、何をしていても目立ちません。
これって、精神的にラクです。
2つ目ですが、東京には、いろいろとチャンスがあるということです。
別の言い方をすると選択肢が多いということです。
現在、大学院に通っていますが、これは、東京に住んでいるからこそできます。
無論今では、放送大学のように通わなくても利用できるところもありますが、やはり通学して、教官や他の学生と直接話すということは、何物にも代えがたいものです。
ほかには、モニターや審議会の委員をしていますが、これだって、東京だからこそできる面があります。
3つ目ですが、いろいろな人と知り合えるということです。
2つ目にも通じるのですが、東京は、人が多いので、多様な人と出会えます。
直接的には、大学院に通っていることで外国からの留学生と知り合うことができました。
日本人とは、違った価値観を知り、異国の地で勉学に励んでいる若者には、刺激を受けます。
また東京は、世界で2番目に金持ちが多い都市だと言われていますが、同じリタイアした学生には、いくつもビルを所有している人がいたりして、田舎ではけして見かけない種類の金持ちが存在していることが分かります。
以上3つの東京のメリットを挙げてきましたが、無論デメリットもあります。
例えば、3つ目の「多様な人と出会える」ということに付いていえば、それは反面、非合法で犯罪まがいのことをしている人もいるということです。
これは、東京の暗部とでもいうところですが、それを避けるには、近づかなけばいいだけです。
全体として見れば、リタイア生活には、東京は少なくともそしがやにとっては適している場所だと考えています。