FIREというとネット上には、それに関連する情報であふれていますが、テレビでは、積極的に採り上げる番組を見たことはありませんでした。
今回、たまたまNHKプラスを覗いていたら、「クローズアップ現代」が「私たちはなぜ働くのか。投資&倹約で生きるFIRE生活」という番組をアップしていたので、視聴しました。
「クローズアップ現代」は、以前、国谷裕子が司会で放送していたころはよく見ていたのですが、司会者も変わり、時間帯も移ってからは、すっかり見なくなってしまいました。
今回、NHKプラスを見ると時間帯も以前の午後7時半に戻ったようです。
さて、そんなFIREの特集の番組ですが、何人かの人物が取材されていました。
最初に採り上げられていたのは、FIREをして、スノーボードを楽しむ男性です。
もともと会社員をしていましたが、FIREして、現在では19軒の不動産を所有して、その収入で生活しているそうです。
約1億円の年収があって、借入金を除いて、月に収入が80万円あるとのこと。
ただ、この人って、世間でイメージするFIREとは、明らかに違いますね。
単純にサラリーマンから不動産業という自営業に転職しただけのことでしょう。
この番組でこのケースをFIREした人として採り上げたことには、かなりの違和感を持ちました。
他には、FIREのセミナーを受講する人たちも取材していました。
見たところ、20~30歳代が多いように見えました。
そしがやは、ネット上にFIRE関連のブログが最近は、増えてきたという印象はあったものの、こういったセミナーがあるというは、ちょっと驚きました。
FIREをした人のブログを読めば、無料でFIREのことは勉強できるから、ちょっと勿体ない気がしましたね。
それ以外には、一度FIREして、最初は、仕事から解放されて、良かったものの、すぐに何もすることがなくなり、今は、精神的に不安定になり、心理カウンセリングを受けている男性も登場しました。
これって、よく言われていることですね。
FIREしたもののすぐに飽きてしまうケースです。
そのケースに似たものとしては、FIRE後に再び再就職を目指し、金融機関に就職が決まった男性も紹介されていました。
その男性は、FIRE期間があったせいか、今では新しい仕事への熱意が生まれてきたようです。
いくつかのケースが紹介されていて、面白く見ました。
FIREによって必ずしもうまく行かなかったケースを登場させたのも、FIRE礼賛だけにならずによかったと思います。
つまりFIRE自体は、一つの選択肢ではあるが、すべての人にとっての解決策ではないということでしょう。
FIRE後に就職した男性のようにいろいろと試行錯誤があってもいいということです。