富裕層というと豪華な屋敷に住み、高級外車に乗っているといったステレオタイプのイメージがありますが、ここで紹介されている富裕層は、そういったイメージとは程遠いものです。
今回は、そんなシン富裕層を紹介した本を読みました。
この本では、シン富裕層を資産形成の方法で5つに分類して解説しています。
①ビジネスオーナー型、②資本投資型、③ネット情報ビジネス型、④暗号資産ドリーム型、⑤相続型です。
従来からの富裕層というと①と⑤でしょうが、それ以外の②から④は、一代で富裕層になった人たちで、ファッションはというとその辺にいる学生と変わらず、スウェット姿が多いといいます。
また決断が速く、身の回りのモノにはケチだが、有益な情報には金を惜しまないといった特徴があると述べています。
この本は、前半は、このようなシン富裕層の実態について触れています。
後半は、シン富裕層の海外移住の状況について紹介しています。
この著者がこの海外移住の会社を経営していることもあって、この後半の部分が大分詳しいです。
経営している会社の宣伝くささも大分感じますが。
個人的には、海外移住は、考えていないので、前半の②資本投資型、③ネット情報ビジネス型、④暗号資産ドリーム型の富裕層の部分が面白かったです。
なかでも②資本投資型は、稼いだ給与を株式や不動産に投資して、富裕層になった人たちなので、そしがやも株式に投資をしてきていることもあり、一番興味を持ちました。
ただここで取り上げられている富裕層は、資産10億から20億なので、到底一般のサラリーマンには、手が届かないものです。
多分、一代で②のタイプでこれだけの資産を築くのは、かなりのリスクをかけて、能力があって、努力をしないと無理だと思いました。
また世界的な金融緩和によるカネ余りや資産バブルの波にうまく乗ったともいえるので、同じ手法が今後も使えるかどうかは、かなり疑問でしょう。
とはいえ、この本を読むことによって、知らなかった世界を垣間見ることができたのは、興味深かったです。