そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

定年直前の会社員が加入した「個人年金保険」驚愕の利回り



勤めているころは、毎年のようにいろいろな保険の勧誘がありましたが、その中の一つに個人年金保険がありました。

その時のセールストークは、公的年金だけでは、老後はまかない切れないというものでした。

民間のこのような個人年金保険は、保険加入者の払った保険料を保険会社が運用して、保険会社の事務費や利益を差し引いた上で支払う仕組みで、保険加入者側にはメリットがないのは、明らかでした。

そんな訳で加入することもありませんでした。

 

それだったら、公的年金の方がメリットが大きいというのは、はっきりしています。

例えば、国民年金の例でいえば、保険料の半額は、国が支出し、年金に関わる事務費も国が出してくれます。

それに生きている限りは、終身もらえます。

民間の年金保険は、10年とか期間が限られています。

 

ですが、職場の同僚には、そんな個人年金保険に加入する人が結構いました。

個人的には、公的年金で十分だし、それだけの保険料を支払うのなら、自分で運用した方がまだましだと思ったものです。

そんな個人年金保険についての記事を読みました。

 

gentosha-go.com

そこで、2年前に知り合いの保険外交員の勧めで加入した個人年金保険の設計書を見返したところ、保険料が大きいことがわかったのです。当時のAさんは仕事が忙しく、個人年金の提案を受けた際も希望は「老後のために必要なお金だから、とにかくリスクのないものを」とだけ。Aさんは、その後受け取った設計書の内容も深く理解しないまま、契約してしまいました。

 

1年後に定年を控えた59歳の会社員Aさんが夫婦で見ていたテレビ番組から「固定費の見直しが節約に効く!」という情報が目に飛び込んできました。

その固定費の中でも生命保険等の保険料負担がなかなか大きいことを知ります。

個人年金保険の設計書を見返したところ、保険料が大きいことがわかり、不安に駆られたAさんは奥さんとFPの事務所にご相談に行ったというものです。

 

Aさんの保険内容は、定年後10年以上も保険料を払い続ける必要があるもので、保険料総額720万円(毎月3万円ⅹ240ヵ月)に対し、一括受け取りの場合の金額は722万円、利回りを計算すると約0.08%。年金として受け取った場合の総額も約735万円、利回りは約0.1%でした。

 

この数字を契約前に知っていたら、Aさんは個人年金保険に加入しなかったでしょう。

10年間保険料を納めて、年金として受け取っても利回りが約0.1%というのは、まさに驚愕の数字です。

10年間インデックス投資で運用したら、年平均4%くらいの利回りは受け取れるでしょう。

 

この記事では、その後、Aさんがどうしたかは述べていませんが、これは、かなり不親切で不十分な内容です。

当然、Aさんとしては、この保険を解約する判断になったと思いますが、その時の保険会社とのやり取り等の情報も欲しいところです。