1週間ほど前、通学の途中に通る宝くじ売り場には、いつもより長い長い行列ができていました。
年末ジャンボの宝くじを買う列です。
宝くじは買ったことがないし、買うつもりもないので、特に関心もなく通り過ぎました。
多分買う人は、当たることを夢見て並んでいるのでしょう。
ですが、運よく当選しても悲惨なケースが多いようです。
1997年、ビリー・ボブ・ハレル・ジュニアは幸福の絶頂にいました。テキサス州の宝くじで、高額当選を果たしたのです。
その額はなんと3,100万ドル(約37憶6,000万円)!
破産寸前だったビリーは、これで人生大逆転。それまで苦労をかけた家族を豪華ハワイ旅行に連れていき、親類たちには家や車を買い与えました。
また、貧困者に七面鳥を配るボランティアも行いました。
これはアメリカの例ですが、金額がびっくりするくらい高額ですね。
それに当選したことを周りの人に伝えていることです。
多くの不幸は、ここから始まるような気がします。
当選したことをつい話したくなってしまうんでしょうか。
しかし、こうした彼の気前のよさは、貪欲な人々の格好のターゲットになってしまい、自宅には寄付の電話が鳴り続けました。そんな状況に業を煮やしたビリーは、高額当選者向けの資産運用会社と契約をします。
ようやく平穏な生活を取り戻せるかと思いきや──、締結した契約に不備があり、せっかく手にした巨額の財産を失ってしまいました。
この記事でもっと知りたいことは、締結した契約の不備って、どういうことだったのかということです。
もう少し説明してほしいですね。
そんなビリーを妻は見捨てて、家出します。
そして、当選からわずか20ヶ月後。ビリーは、拳銃で自殺を選びました。
妻がビリーを見捨てて家出するという理由も説明してほしいところです。
巨額の財産を失ったといっても、宝くじ当選以前には、なかったものでしょう。
冷静に考えれば、元に戻っただけです。
妻が家出するには、それなりの理由があったような気がします。
説明が不十分な部分が多いとは言え、よくある宝くじ当選者の不幸話の一つです。
この手の記事では、宝くじに当選して幸福になったケースには、まず目にすることはないのが不思議です。
多分、幸福になった人は、誰にも話さずひっそりと浮かれることもなく、生活しているので、記事にもならないのでしょう。
一度そんな記事も読んでみたいです。
宝くじに当選した人がすべて不幸になるわけではないでしょうから。