現在は、科目履修生として大学院に通っていますが、以前、別の専攻で修士課程に所属していた時には、留学生が多かったです。
その中でも中国から留学生がほとんどでした。
それ以外だと台湾、韓国、ウズベキスタン、チェコ、英国といった国々からの留学生がいましたが、少数派でした。
留学生の何人かとは仲良くなり、昼食を一緒に食べたり、居酒屋に行ったりするようになりました。
ただ、コロナ渦になってからはだいぶ留学生が減りました。
その後、現在の専攻では、留学生はいません。
コロナ前に中国からの留学生と話しているとそれぞれ家庭状況は、異なりますが、みな経済的には豊かな層から来ていると感じました。
子供を留学させることができるのですから、中流以上であることは間違いなさそうです。
現在、彼らは、修士課程を修了してから日本で就職した人が多いです。
実をいうと大学院に入る以前は、こんなに中国からの留学生が多いとは思っていませんでした。
そんな留学生を多く出している中国の上流層が日本に続々と移住しているという記事を読みました。
というのも近年、これまで中国社会の中枢にいたはずのエリート層が、習近平体制に見切りをつけて続々と母国を離れる現象が加速しているのだ。
この記事によると、修士号・博士号持ちや留学帰りといった高学歴者で、年齢層は40~50代が国外への移住をし始めているとのこと。
家庭の資産についても、最低でも数億円は持っている人たち(もちろんもっと大金持ちはたくさんいる)だといいます。
名実ともに中国国家のエリート層でしょう。
その移住の理由はと言えば、お金持ちにとっては、政権の機嫌ひとつで財産が消し飛ぶ懸念があることや金融関係者には、カネと不動産の視点からいうと中国社会の不透明さや持続可能性の薄さに嫌気がさしたこと。
メディア関係者には、言論の自由が狭まり仕事が難しくなったといったことがあるとこの記事では分析しています。
日本は経済が低調なので投資やビジネスにあまり向かないが、小さな会社を経営できる程度のお金さえあれば在留資格「経営管理」を取得可能で、しかも物価が安くて治安がいい。生活に追われない水準の暮らしができるならば、日々のQOLも高く、休日に温泉やスキーやハイキングも楽しめる。
そういったエリート層に移住先として人気なのでは、シンガポールですが、次善策は上記のような理由で日本だといいます。
また日本の公立小学校の教育環境のよさや医療水準の高さも魅力だそうです。
とはいえ、意外と習近平は庶民層の人心を得ており、中国の一般人の体制への信頼度はまだまだ高いとも述べています。
こういった日本への脱出は、富裕層、知識層が中心のようです。
このような記事を読むと前の専攻で中国人留学生が多かったのこの流れの一つかなとも思えてきます。
当時は、そういった留学生の個人的な家庭の状況の話をすることもなかったのですが、また会う機会があれば、聞いてみたいものです。