そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

貧しい家の子でも、金持ちの子と友達になれば、将来は稼げる大人になれる

 

よく貧困の連鎖という言葉を聞きます。

貧乏人の子は、親と同じように貧しいままだというものです。

メディアでもそういう記事をよく見かけます。

今回そういった貧困の連鎖を断ち切るためには、友人関係が大事だというちょっと意外な記事を読みました。

 

courrier.jp

貧しい家庭に生まれた子供は大人になってからも経済的に苦しむ可能性が高い──。いわゆる貧困の連鎖であり、そこから抜け出すのは簡単ではないと言われてきた。

だが8月1日に科学誌「ネイチャー」に掲載された最新の研究で、その貧困のループから脱却するカギが示された。貧しい家に生まれても、裕福な家の子と友達になることだ。

 

今回の研究対象となったのは25~44歳のアメリカ人の84%にあたる7200万人で、調査対象は、かなり大規模なものです。

彼らのフェイスブック上の交友関係を分析したところ、貧しい家に生まれた子供でも、貧困層と富裕層のつながりが強い地域で育てば、大人になった時の収入が高まることがわかったというものです。

具体的には、貧しい家に生まれた子供でも、友人の7割が裕福な子供になるような地区で育つと、その子の将来の収入が平均20%高まるとのこと。

 

この調査は、アメリカのものですが、そしがや自身の経験から見ても当たっていると言えそうです。

そしがやが育ったのは、海に面した漁村でしたが、漁民が多く、所得は貧しい人が多かったです。

そういう地域から隣の比較的大きな町の高校に行ったことで町のサラリーマンの子どもたちと知り合い、違った視点が持てました。

また18歳で東京の大学へ進学し、全国各地から集まった友人たちと知り合ったのも刺激になりました。

その中で公務員になることを選択して、安定した生活を送り、リタイアし、現在に至っています。

もし生まれ育った漁村にいたままだったら、公務員になることも考えることなく、多分、今よりは貧しかったような気がします。

この研究の結果には、そしがや自身の経験からしても説得力があります。

 

下位中流階級の家庭に生まれたマリ・ボウイ(24)は、自身の経験を米紙「ニューヨーク・タイムズ」に語っている。彼女は、両親が離婚し、仕事と家まで失った家庭で育ったという。

そんなボウイが、町の反対側に暮らす裕福な家庭の少女たちと友達になったのは、高校生のころだ。大きな家に住み、いいものを食べていた彼女たちのライフスタイルは、何から何まで自分とは違っていたと、ボウイは振り返る。

もちろん両親も違っていた。医師や弁護士、牧師であり、彼らは子供たちの進学先や将来について明確な目標と計画を持っていた。

 

この記事では、アメリカ人の女性のケースを紹介しています。

貧しい家庭に育ったボウイは、裕福な少女たちと友人になったことで、友人たちの親の助けを得て、一家で初めて大学院の学位を取得しました。

現在は刑事事件の弁護士として活躍しているというものです。

 

「裕福な人たちと出会い、人脈をつくり、金持ちはどんなふうに考えるかを知る。そうした私の経験がまちがいなく大きな違いを生んだのです」

 

彼女は、最後にこう語っています。

必ずしもこういったうまく行った例ばかりではないでしょうが、経済的に豊かな友人を持つことは、成功する可能性が高まることは確かでしょうね。