5月3日に66歳で俳優の渡辺裕之さんが亡くなりました。
渡辺裕之さんが今月3日、神奈川県内の自宅で亡くなっていたことが5日、分かった。66歳だった。関係者によると、自宅の地下にあるトレーニングルームで倒れていたという。
最初、トレーニングルームで亡くなったということなので、何かの事故かなと思いましたが、その後の記事をよく読むと予想外のものでした。
「弊社所属俳優、渡辺裕之(享年66歳)が自宅で縊死致しました。5月3日(火)昼頃に、ご家族により発見されました。あまりに突然の出来事に、ご家族もスタッフも驚きと悲しみに呆然としております」
所属事務所の発表ですが、「縊死」という言葉が渡辺さんのイメージとは、異なって、あまりにも意外で、同世代ということもあり、ショックでした。
原因については、この記事では、言及していませんでしたが、その後の報道では、少しづつ分かって来たようです。
テレビ関係者によると、渡辺さんは2017年に一度、レギュラー番組が終わった時に気落ちして以降、精神的な不安を周囲に訴えるようになったという。関係者は「ここ1カ月は不安な思いを漏らすこともあった」と語る。だが仕事についての意欲は衰えていなかっただけに、関係者は「原さんも信じられないという思いが強い」と話している。
この記事では、「レギュラー番組が終わったことで精神的な不安を周囲に訴えるようになった」と伝えています。
66歳という年齢を考えると普通だと仕事をリタイアしてもおかしくはありませんが、俳優という職業だと渡辺さんは、生涯現役という気持ちでいたのでしょう。
それに俳優という仕事だと年金も国民年金だけでしょうし、仕事を続けていかないと生活上も大変だったのかもしれません。
一見華やかに見える俳優という仕事も内情は、そしがやには、分からない、大変さもあったのでしょう。
よく初老期のうつで自ら命を絶つ人がいます。
渡辺さんも年齢的にもそういう時期にあったような気もします。
普通の会社員のようにもう定年が決まっていれば、そこで仕事を辞めるということが既定路線になっているので、年金生活に入ることに自分を納得させることができるでしょう。
ですが、自由業である俳優の場合は、そういう気持ちの切り替えがうまくできず、こういう結果を招いてしまったのかもしれません。
いろいろと推測をしてしまいますが、ご冥福をお祈りします。
メディアは家族の方へは、そっとしておいてほしいです。
家族にとってもショックなのですから。