そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

ごく普通のサラリーマンが「投資信託メイン」で資産4億円を達成するまでに犯した"恥ずかしい失敗"

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「となりの億り人」については、すでに記事にしていますが、その中に登場するこん吉さんのことを取り上げた記事を読みました。

 

 

www.msn.com

「こん吉」さんは60代、中国地方に住む個人投資家で、私は彼と知り合ってからもう10年ほどになります。こん吉さんも多くの億り人と同様、親からの遺産を相続したわけではなく、個人で事業をやって儲けたわけでもありません。元々はサラリーマンとしてコツコツと投資を始め、今では4億円を超える金融資産を保有する、大成功した投資家です。

 

こん吉さんは、60歳代ということですから、そしがやと年齢が近いです。

現在の資産が4億円というと見事なものですが、ここまで来るには、数々の失敗がありました。

 

「証券会社の営業マンに言われるままに株式や投資信託を乗り換えたりしながら売買を続けたんです。いずれも今から思うと手数料の高いものばかりでしたね。結局、当時投資していた200万~300万円のお金がほとんどなくなってしまった。いわゆる“スっちゃった”という状態ですね(笑)。あと、本当に恥ずかしいような失敗もしました。いわゆる投資詐欺ですね。健康に良い水を造るとかいう会社への投資話とかに乗ってしまったのです。今でも目の前で100万円を相手に渡した時の光景を覚えています」

 

最初は、証券会社の営業マンに勧められるままに投資をしていて、ほとんど失ってしまうとか、投資詐欺にも引っかかっています。

そんなこん吉さんにとって、契機になったのは、1995年頃に地元証券会社主催のセミナーでさわかみ投信創立者澤上篤人さんの話を聞いてからです。

共感して、さわかみファンドへ資金を移して行ったといいます。

 

資金が順調に増えていった中、ITバブルの崩壊があり、投信の資金が大幅に減ります。

ここで普通だと売りたくなりますが、「こういう暴落の時は、絶対売っては行けない!むしろ買うべきだ」という澤上さんの言葉を思い出し、持ち続けます。

ですが、さすがに買い増すことはできませんでした。

 

2008年のリーマンショックでは、澤上さんから言われていた買いの好機だととらえ、買い増します。
そのような経験を経て、現在の資産4億円に到達しました。

資産の大半を投資信託で所有していますが、その理由としては、銘柄の研究が苦手な反面、運用会社を判別するのは、得意だからとのこと。

 

「現時点での保有比率を書き出してみました。個別株もアクティブ運用なので、それをアクティブ型に加えると、面白いことにちょうどインデックスとアクティブと待機資金が3分の1ずつになっています。特に意識したわけではないですが、結構バランスは良いですね」

 

投資信託のタイプについては、上記のように答えていますが、アクティブ・ファンドが3分の1というのは、インデックス・ファンド全盛の中、珍しいですね。

つまり、投資のスタイルというのは、人さまざまということでしょう。

 

「それは“待つこと”です。どんな暴落があっても資本主義である限り、経済は自己増殖していきますからいずれ必ず復活するのです。それを信じて待つことが大事です。必然的に長期投資になるのは自然なことです」

 

“待つこと”が投資で大事だと答えていますが、そしがやも過去の経験からして、その通りだと思います。

 

どうして1億円が必要なのですか? 金額を目標にする前にまず自分のやりたいことや楽しみたいことを明確にイメージし、そのためにどれくらいお金が必要なのかを考えた方がいいんじゃないですか? 金額を目標にしてしまうとキリがありませんよ。100万円貯まったら次は1000万円、それが貯まったら1億円という具合にどこまで行っても心は満たされません。それに、1億円なんてなくなるのはあっという間です。大事なことは自分が何をやりたいかですよ」

 

最後に「1億円を貯めること自体が目的ではない」という主旨のちょっと意外にも思える発言をしています。

これって、1億円貯めることが自己目的化している現在の「億り人」ブームに対しての警鐘にも取れますね。

「大事なことは自分が何をやりたいかですよ」と強調しているのは、投資の本質を突いた言葉ですね。

そしがやも自戒したいと思います。