そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

年収1億円の満足度は年収1000万円に劣る?

f:id:sosigayax:20211025092448j:plain

 

大学を卒業して、公務員として勤め始めたころは、収入が増えれば増えるほど幸せになると単純に考えていました。

ですが、仕事をしてみると収入を得るための苦労が分かってきました。

役所の中で出世して、収入の多いポストに就くためにはそれなりの努力が必要だし、なったらなったで、ストレスも多いということが周りの上司などを見ていると理解できました。

それでも役所の給与は、上限があり、大手の民間企業に比べると低いものでした。

 

大手企業のサラリーマンを見ると、もらっている給与も高いが、その分の仕事もより厳しそうに見えました。

公務員時代の同僚には、民間企業を経験した人が結構いたのですが、民間の方が給与は高いが、仕事が大変で嫌になり、試験を受けて、公務員になったという人がほとんどでした。

そんな収入と満足度ですが、やはり収入に必ずしも比例しないという記事を読みました。

 

www.msn.com

ノーベル経済学賞を受賞した経済学者のダニエル・カーネマン氏の大規模調査によれば、アメリカで「最も幸福度が高い年収は7万5000ドル」。現在の日本円にして約850万円だ。この金額を境に、幸福度は横ばいになるという。

 

この記事では、いくつかの年収と幸福度との関連の研究を紹介していますが、このカーネマン氏のものは、以前も目にしたことがあります。

約850万円が一番幸福度が高いというものです。

 

一方、大阪大学社会経済研究所の調査では、年収500万円までは、収入が増えるほど幸福度は上がるが、そこから900万円までは横ばい。そしてなんと、年収1500万円以上は、金額が上がるにつれて幸福度は少しずつ下がっていく。

 

これは、日本の調査です。

900万円までは、幸福度は上がりますが、年収1500万円以降は、下がっていくというものです。

 

内閣府の最新の調査でも、最も満足度が高いのは年収2000万~3000万円の層で、それ以上になると満足度はゆっくりと下降する。満足度が最も低い年収100万円未満の“貧困層”ほどではないにしろ、年収1億円以上の“最富裕層”の満足度は、世帯年収を10段階に分けた中で、下から5番目だった。

 

内閣府の調査でも同じように最も満足度が高いのは年収2000万~3000万円の層でそれ以降は、下がるという結果が出ています。

 

以上の3つの調査を見ると満足度の高いピークの年収の層は、異なるものの、ピークの層以降は幸福度は横ばいか、下がってしまうという点では、いずれも共通しています。

 

「1500万円以上の年収を稼ぎ出すための苦労や、お金をめぐるトラブルなどが増えるのかもしれません。人生はお金がすべてではないと、家計相談をしてきてつくづく実感しています」(八ツ井さん)

 

家計コンサルタントの八ツ井慶子は、このように分析していますが、そしがやの長年の経験でもそのように感じます。

公務員時代も毎年のように収入は、増えていましたが、それにつれて、責任も重くなり、苦労が増えていきました。

 

それに比べ、今は、年金暮らしなので、圧倒的に収入は、減りましたが、生活の満足度は、高いです。

仕事をしていたころのストレスはないので、幸福度も高いです。

とはいえ、このような年金生活ができるのもストレスの多い仕事をして、年金の保険料を長年払ってきたということもあるのも確かですが。