現在の日本の新聞は、宅配制度で維持されていると言ってもいいのでしょうが、そしがや自身は、実家を出て、一人暮らしを始めて以来、宅配で新聞を読んでいたことはありません。
無論、駅売りの新聞は、買ったことはありますが、勤めているころは、新聞は、職場か図書館で読むものでした。
最近は、ニュースは、ヤフーニュースのようにネットで読むことがほとんどになりました。
そんなわけですっかり紙の新聞とは、縁遠くなりましたが、これは、そしがやだけのことではなく、社会全体の傾向のようで、大手新聞社の経営がかなり厳しいという記事を読みました。
11月25日にFACTA ONLINEが『朝日新聞が「創業以来の大赤字」/渡辺社長が来春退任/「後継は中村副社長と示唆」』との記事を配信したことが、新聞、テレビ、出版などのいわゆるメディア業界をざわつかせ、ツイッターにもトレンド入りしました。
朝日新聞が、創業以来の大赤字というものです。
「2020年度決算が創業以来の約170億円の大赤字に陥る見通しになった」というのですから、かなりの赤字です。
新聞業界では2020年上半期時点で771万部(ABC部数、以下同じ)と部数トップの読売新聞が持ちこたえている一方で、516万部と2番手の朝日新聞が大赤字に転落したというのが今回の話です。ちなみに全国紙では3番手が225万部の毎日新聞、4番手が213万部の日本経済新聞、5番手が133万部の産経新聞ということになります。
この記事によると朝日新聞は、販売部数では、業界第2位ですが、3番手、5番手の毎日、産経は、もうすでに希望退職を募るなど縮小経営を進めてきています。
ですから、経営が苦しいのは、朝日だけの問題ではなく、新聞業界全体の問題のようです。
一方、4番手の日経新聞は経済情報にフォーカスすることで逆に存在感を増しています。昨年度の日本経済新聞社の連結売上高は3568億円で、朝日新聞社が3536億円ですから、発行部数では半分以下でも経営手法で抜き去っている。
とはいえ、日経新聞は、経済情報に特化して、営業利益では、朝日を抜き去っているという現状も紹介されています。
こう見てくるとあまり特徴を出せない朝日新聞の今後の経営は、結構厳しそうです。
こう見てくると主要5紙の中で生き残れるのは、読売と日経だけということでしょうか。
たぶん、朝日も今後は、毎日、産経と同じように希望退職等の赤字削減策に追い込まれるでしょうが、影響はいろいろありそうです。
いろいろなスポンサーを降りるとか、です。
個人的には、将棋が好きなので、朝日がスポンサーになっている将棋名人戦や朝日杯将棋オープン戦に関心があります。
無論、現在の将棋人気からすれば、またどこかの企業がスポンサーになるでしょうが、ちょっと寂しい気もします。
この記事からは、数年後には、大きな変動が新聞業界には、起きる予感がしますね。