ユーチューブは、よく見ています。
60~70年代のバンドのなつかしい映像が載っていたりするので、けっこう覗いています。
ただ最近は、以前に比べると広告が増えたのが難点でしょうか。
そんなユーチューブですが、前に読んだ新聞記事に子供のあこがれの仕事にユーチューバーが入っていたのを見て、びっくりしたことがあります。
ユーチューバーになりたいという子供が増えているという記事を読みました。
「ユーチューバーになりたい」という子供の言い分を認めてもいいのだろうか。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康さんは「憧れるのは悪いことではない。だが中には、『ラクして稼げる』と思っている子供もいる。安易に言い出す子は、問題を抱えやすい」と指摘する――。
この記事では、家庭教師のプロが係わった2つのケースを取り上げています。
「ユーチューバーになりたい。ラクして稼げるから」
結局、スバルくんは偏差値が麻布より20低い中堅校にギリギリ合格し進学した。しかし、入学後すぐに勉強についていけず、お母さんから「困った」の電話がかかってきた。「ダメ息子を叱ってほしい」と言う。勉強へ向かわせる動機付けに、「スバルくんは将来、何になりたいの?」と尋ねてみた。将来像があれば、その夢を叶えるために、今やるべきことがわかり、勉強も頑張るのではないかと思ったからだ。
ところが、スバルくんの口から出た言葉は、「ユーチューバーになりたい。だって、ラクして稼げるから」
最初のケースは、麻生中学へ入学することを目標にしていましたが、結局、中堅校に入ったものの授業についていけなかったというものです。
筆者が将来何になりたいと尋ねると、ユーチューバーになりたいと言います。
ラクに稼げるからというものです。
ずっと母親に甘やかされてきたので、努力することを知らないのが、原因だと筆者は、分析しています。
こう読んでくるとこの子どもにとっては、ユーチューバーは、実際になりたい職業というより勉強をしたくないための言い訳にしか過ぎないように思えます。
実際にユーチューバーになりたいのであれば、中学生の時からユーチューブに動画を投稿しているでしょう。
ですが、この文章からは、その様子はうかがえません。
2つ目のケースも同じようなものです。
勉強とか嫌なものから逃げるためにユーチューブが使われているようです。
この二人の子供にとっては、ユーチューブは、嫌なものから逃れるためのアイコンにしか過ぎないようです。
失敗の原因は、小さい頃に「我慢をする」というしつけをしてこなかったことが大きい。我慢というのは、食事をする時には家族みんながそろうのを待つとか、欲しいものが手に入らないことを受け入れるとか、人として社会で生きていく上で必要な自制心だ。幼い時に我慢することでほめられるという経験をしてこなかったから、いつでもラクな方へ、自分が心地よい方へと行ってしまい、努力の快感を知るチャンスを逃し続ける。
最後に筆者は、「我慢をする」ということをしてこなかったことが失敗の原因だと分析しています。
努力の快感を知るチャンスを逃し続けると言います。
その通りかもしれません。
ですが、人間というのは、何か嫌なものから逃げるために同じようなアイコンを求め続けるような気がします。
ユーチューバーが登場する以前だと、小説家になると言っているものの、1作も作品を書いていないとかのケースが、それにあたるかもしれません。
とはいえ、この2つのケースの子供たちは、まだ若いです。
勉強がすべてではないでしょう。
数年後には、いい意味での予想外な状態になっていたという記事が読めるようになっていてほしいですね。
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