橘玲の本は、いつも面白く読んでいます。
今回も図書館で予約した順番が来たので、さっそくページを開きました。
「言ってはいけない 残酷すぎる真実」です。
不愉快な本だから、気分よく一日を終わりたい人は、読むのを止めた方がいいと、まえがきに書いてありましたが、別にそんなことは、ありません。
ちょっとした雑学の本といった感じです。
いくつかのエピソードは、面白いものがありましたが、一番印象に残ったのは、美醜の話です。
世間的には、美人の方が得だと思われています。
この本によると、美人とブスの経済格差は生涯で約3600万円になるそうです。
3600万円が少ないか多いかは、人によって評価は、変わってくるでしょう。
そしがやは、もっと大きいような気がします。
就職のときも結婚のときも有利だし。美人でないとつけない仕事もあるでしょうし。
経済学では美人は8%のプレミアムを享受し、ブスは4%のペナルティを支払っていると考えるそうです。
でも、これって、みなわかっていたことです。
だから女性は、お化粧をして、減量に苦労し、美容整形に走る人もいるんでしょう。
ですが、ちょっと意外だったのは、男性の場合です。
不細工な男は平均的な男に比べて13%も収入が少なく、醜さへのペナルティは女性の3倍以上にもなるそうです。
こんなにも違うものでしょうか。
収入の少ない理由としては、その暴力性だといいます。
一部の容姿のきわめて醜い若者は、犯罪に手を染める割合が高いようです。
それで雇用主は、その暴力性を見抜いてしまうようです。
外見の暴力的な若者は、就職で真っ先に排除されてしまうといいます。
その暴力性には、男性ホルモンのテストステロンが影響するとのことです。
そのテストステロンが持つ威圧的、暴力的な雰囲気というを察知し、警戒するというものです。
確かに見た目、危なそうな顔って、一瞬でわかりますね。
他にも興味深いエピソードがありましたが、著者が言うほど不愉快ではありません。
夜に読んだのですが、その後もぐっすり眠れました(笑)
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