いつも読んでいるmsnニュースに載っている記事です。
ファイナンシャル・プランナーがリタイアに関する相談に答えるというものです。
今回の方は、今までで一番条件のいいW・Hさんという方です。
資産は1億3000万円で50歳ですが、心配性の方で早期リタイアが不安なようです。
そしがやなら、今すぐにでもリタイアしてしまいます。
内容はというと、
■相談内容
2020年に会社を退職し、完全にリタイアする。あるいは可能ならさらに前倒しでの早期リタイアを考えています。貯蓄については、ボーナスはすべて貯蓄に回せていますので、年間貯蓄額は500万円程度。さらに投資で年間500万~1000万円のプラス(配当や貸し株も含む)を目標にしています。住宅ローンは完済です。上記の状況を考えれば、何となく大丈夫な感じはするのですが、偏りのある資産ポートフォリオ、保険の未加入、親の介護リスク(今は元気)、さらには妻の治療費など、心配ではあります。私自身の性格はかなりの心配性です。
収入は、月収が43万円でボーナスが年間240万円だそうです。
年収で計算すると755万円ですね。
支出は、14万3000円です。
収入の割には、堅実な支出です。本当に理想的ですね。
資産の内訳は、貯蓄が4200万円、国内株式を中心とした投資が9010万円です。資産運用もうまく行った方のようです。
リタイアの後は、弁護士資格取得を目指したい、ということですから本当にリタイアの見本のような人です。
さて、ファイナンシャルプランナーの回答はというと、
アドバイス1 リタイア時期の前倒しも十分可能
退職を予定している2020年まであと5年ですから、退職時までに2700万円。さらに保有株の配当金や貸株での利益が、これも低く見積もって年200万円とすると、5年で1000万円。計3700万円、貯蓄が増えていることになります。これに現在の資産(貯蓄4200万円、投資9010万円)を加えれば、退職時の資産はおよそ1億6900万円。実際はこれに退職金が加わることになります(貯蓄の利息、保有株の株格変動などを考慮せず)。一方、生活費は14万3000円。公的年金の支給が始まる65歳まで、貯蓄などから取り崩していくことになります。17年分の生活費はざっと3000万円。65歳で、手元にまだ1億3900万円あります。公的年金額が不明ですが、この生活費を維持できるとすれば、奥様の医療費が退職後、年間14万円増えることを考慮しても、65歳以降、年金だけでほぼ生活できることになります。
やはり毎年の運用による利益と貯蓄額が大きいのが有利に働きますね。
それに比べ支出額が少ないのが、すばらしいです。
アドバイス2 抑えられた生活費が早期リタイアを可能に
早期リタイアしてもこれだけ資金に余裕があるのは、もちろん収入が比較的高いということもありますが、生活費がきわめて抑えられている点が大きいと思います。現役時代であれば貯蓄ペースが高くなり、リタイア後は老後資金そのものを低く見積もれるからです。
普通は、家族がいるとなかなか生活費を抑えられないのですが、奥様と価値観が同じなようです。
アドバイス3 親の介護は親の資金で
また親御さんの介護についてですが、平均すれば1人300万~400万円と言われています。ただし、親の介護費用はまず公的介護保険と本人たちの資産(公的年金や預貯金)でまかなうことが基本です。それで足りない部分に関しては、子どもがカバーしていくわけですが、それも兄弟がいれば、十分に話し合い、全員が納得する形で負担し合うということが望ましいと思います。結果的にW・Hさんが負担することになっても、もちろん、どういう介護を希望するかにもよりますが、現時点では手持ち資金で十分対処できると思われます。
親の介護は、ある年齢になればみな出てくる問題ですが、アドバイスにあるように介護保険という公的制度の利用と親の資金でまかなうというのは、確かに基本ですね。
ずっと記事を読んできましたが、こんな恵まれた方もいるんですね。
うらやましいです。
ただ心配性なようですが、逆に言えば、慎重な方でしょうから、それが今までいい方向に働いてきたように感じました。
でも、それにしてもうらやましい。
関連記事