そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

映画「国宝」を見て

 

 

ほぼ月に1度、映画館で映画を見ています。

今月は今話題の「国宝」を昨日鑑賞しました。

3時間と長いので、途中飽きないか心配だったのですが、それは杞憂に終わりました。長さを感じさせませんでした。

 

ストーリーは、任侠の家に生まれた喜久雄が抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込びます。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会います。

正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人です。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていきますが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆきます。

最後には、喜久雄は、歌舞伎の女形として「国宝」にまで駆け上がるという物語です。

 

ここまで見るようにストーリーも波瀾万丈で面白いのですが、途中の歌舞伎のシーンも魅力的です。
演目には、「二人藤娘」「二人道成寺」「曽根崎心中」「鷺娘」などがあり、主人公の喜久雄と俊介との成長に伴って、これらの演目も挟み込まれていて、この映画の厚みを増しています。

この中でも「曽根崎心中」は時代を置いて、2度登場しますが、喜久雄は最初は、遊女のお初、2度目は徳兵衛を演じ、その時には、お初を俊介が演じています。

その間にはライバルでもあった二人の関係性も変化し、興味深いです。

ただ正直言うとこれらの演目の予備知識がもっとあれば、もっと楽しめたかなと感じています。


また喜久雄と俊介を演じた吉沢亮横浜流星という二人の役者もすばらしかったです。

歌舞伎の練習のために1年半をかけたという記事を読みました。

そんな二人の努力があったこともあり、歌舞伎のシーンには違和感を感じませんでした。

無論、専門家が見れば、いくつかおかしい点があったかもしれませんが。

 

ただいくつか、消化不良に終わったシーンがありました。

親を殺された喜久雄が仇討ちに行くシーンが途中で終わってしまって、その後の結果は失敗に終わったと本人の口で語られます。

説明が不十分に思いました。

できれば映像で見たかったのですが、尺の面があってできなかったのかもしれません。

 

また喜久雄と恋仲になって、駆け落ちをした歌舞伎役者の娘の彰子がその後どうなったか、も明らかにされていません。

最後に芸妓の藤駒との間の娘がカメラマンとして登場するシーンがあって、こちらの方は、伏線が回収されていたので、なおさらそう感じました。


とはいえ、全体として見れば、ここ数年でも一番感動した映画でした。

知ることのない歌舞伎の世界に関心を持つことができました。

今度は歌舞伎を劇場で見てみたいと思わせる映画でした。