自由民主党の総裁選が終わり、石破茂氏が総理大臣になりました。
総裁選には9人もの人が立候補しましたが、その中の河野太郎氏が年末調整を廃止し全ての納税者に確定申告をしてもらう案を示しました。
いろいろと物議をかもしましたが、今回はその確定申告について考えてみたいと思います。
河野氏は3日、首相になったら実現したいこととして投稿した。税や社会保険料など所得に関するデータを国が一元的に管理することで、支援を必要としている人を把握する狙い。「移行期間を経たうえで年末調整を廃止し、すべての国民に確定申告していただく」と記した。
河野氏は、今回の総裁選では、前回のようには票を得ることなく、決選投票にも残ることなく、終わってしましましたが、今回の「全納税者が確定申告を」という発言は、注目を集めることになりました。
ネット上の意見を見ると反対意見が強いようです。
国民に確定申告という面倒な負担を強いるものだとか、税務署の事務がパンクしてしまうとかです。
賛成意見としては、確定申告をすることで税に対する意識が高まるというものもありました。
また年末調整で国民に税金に対する関心をなくさせるのは、政府による愚民化政策だとする意見もありました。
個人的な意見としては、年末調整を企業がするのは、現状では全国民がすべて確定申告をできるはずもないので、残すべきものでしょう。
また政府にとっても税金を給与天引きで確実に取れるので、メリットがあります。
ネット上では、年末調整は外国にはない制度だと指摘されていましたが、これを発明した日本人は、天才ですね。
ただ確定申告をすることについては、河野氏の意見に賛成です。
確定申告を初めてしたのは、公務員時代にふるさと納税のために税務署に行ったのがきっかけでした。
それ以後リタイアしてからも毎年続けています。
確定申告は面倒な部分もありますが、慣れてくるとそうでもなくなります。
毎年小遣い程度のお金は戻って来るし、税金に対する意識も高まります。
税金に対する主導権を税務署側ではなく、自分が取れるからです。
その結果、税金に関心を持ち、ファイナンシャル・プランナー2級の資格も取得しました。
長年確定申告を続けてきた身からするとメリット以外のものはありません。
年末調整をなくすというのは、河野氏の極論ですが、全国民が確定申告をするという方向性は、けして間違ってはいないと思います。