欧米の若い世代で仕事を辞めることがカッコいいことだと流行っているというネット上の記事を読んだことがあります。
日本でも就職した新入社員の3割は、3年で辞めるというのは以前から言われていましたが、欧米でも同様のようです。
ただ今回の記事は、辞めたあと、後悔しているというものです。
近年、アメリカやイギリス、フランスなどで「Great Resignation」(グレート・レジグネーション)と呼ばれる「退職ブーム」が起き、新しい社会現象となっています。コロナ禍で人生を見直した結果、「自ら退職を選ぶ」人がZ世代の若者を中心に爆発的に増えているのです。
Z世代というのは、最近よく言われる言葉ですが、改めて調べると、ウィキぺディアでは、アメリカをはじめ世界各国において概ね1990年代中盤(稀に90年代序盤も含まれる)から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代のことであるという定義でした。
年齢でいえば、まだ20歳代の若者ということでしょう。
そしがやが勤め始めたころ、大学の同級生が勤めた会社を3日で辞めたと話していたことを思い出しました。
確か不動産会社だったと記憶しています。
何かその時には、自慢げに話していました。
ただ、疎遠になってしまったので、その後どうなったかはわかりません。
多分、どこかの会社にまた転職したのでしょう。
現在は、リタイアしている歳ですから自営業でもない限りは、今ではもう仕事を辞めていると思います。
さて、そんな退職ですが、Z世代89%が「辞めて後悔」しているといいます。
なんと、ブームに乗って仕事を辞めた人の80%が退職を「regret」(後悔)しているというのです! 若いZ世代に至っては、その割合が89%に達するという、驚きの結果となっています。
ちょっと意外な結果ですね。
その結果として、メンタルヘルスが悪化しているといいます。
よりよい環境を求めて仕事を退職したはずですが、結果的には、逆にメンタル面も悪化するとは本末転倒のようです。
それに後悔している一番の理由が、「元の職場の同僚たちが恋しい」とのこと。
やはり新しい職場や人間関係に慣れるのが大変だということでしょうか。
そしがやは、結局、最初に勤めた公務員を辞めることなく、定年まで仕事を続けました。
今にして思えば、辞めなかったのは、その時の仕事や人間関係が大変でも他の職場はもっと辛いだろうという消極的な理由からでした。
今になってみると結果的には、この選択でよかったのかもしれませんね。