億り人という言葉が世間で知られるようになってからは、FIREという言葉と共に語られることが多いような気がします。
つまり億り人を目指すのは、FIREするのが目的だからというものです。
ですが、実態はそうでもないという記事を読みました。
「現在FIREを達成していますか」と聞いたところ、「達成していない」との回答は41%。1億円以上の金融資産があってもFIREには十分でないと考えているようだ。では残りの人々は仕事を辞め、悠々自適の生活を送っているかというと、そうではない。「会社を辞めて専業投資家になった」億り人は12%にとどまる。
1億円以上の金融資産がある、いわゆる億り人に対する調査では、「会社を辞めて専業投資家になった」億り人は12%にとどまるという結果が出ています。
FIREを達成できる状態にあるにもかかわらず、元の仕事を続けたり、働きがいなどを求めて転職したりしている人は計45%に達しています。
つまり億り人のゴールはFIREではないということです。
ちょっと予想外の数字のように見えますが、億り人になるような人は、働くのが好きなので億り人になれたということかもしれません。
つらい仕事から逃げるための方法としてFIREするというのが世間的なイメージですが、実際は少数派のようです。
ずばり億り人の1カ月の生活費はいくらか。67%は家賃も含め、30万円未満ですませている。100万円以上と答えた億り人はわずか6%だ。決してぜいたくな生活を送っているとはいえない。
また日々の生活も質素です。
67%は家賃も含め、1か月の生活費を30万円未満ですませています。
これも意外でしょう。
高級ブランド品を購入し、タワーマンションの最上階でワイングラスを傾けるといった贅沢な暮らぶりのイメージとは、異なった堅実な生活が実際の億り人ということです。
以前「隣の億万長者」という本を読んだときに、米国における実際の億万長者の暮らしは、質素だと紹介されていましたが、日米とも質素倹約や仕事好きがその特徴だということでしょうね。