そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

未婚男性の半数は67歳までに亡くなる事実



男性の場合、未婚の方が寿命が短いという話を以前耳にしたことがありますが、まさか67歳で半分が亡くなってしまうというのは、かなり驚きの数字です。

一般的なイメージでいえば、67歳は、まだまだこれからという年齢でしょう。

そんな男性の寿命に関連した記事を読みました。

 

president.jp

「例えば、未婚男性が一生懸命に働いて、税金を納めて、消費活動もして、65歳になって仕事を辞めました、と。しかし、2年ほどしか年金をもらわずに亡くなってしまう人が半分もいる。これは、ある意味、社会に多大な貢献をしているともいえるわけですよ。次世代の子どもたちに負担をかけているなんて、文句を言われる筋合いはないでしょう」

 

独身研究家の荒川さんは、独身者が老後ずっと生き続けることで自分たちの子どもが年金負担を負わされるのは許せない、という独身者フリーライダー論に対して、上記のように反論しています。

つまり独身者は、早く亡くなることで社会に貢献しているというのです。
かなり皮肉ですね。

 

男女の死亡年齢は配偶関係によって大きく異なる。20年の人口動態統計を基に計算すると、有配偶の場合、死亡年齢の中央値は男性約82歳、女性約79歳。ところが、未婚の場合は男性約67歳、女性約82歳。未婚男性の死亡年齢中央値だけが大幅に低くなっていることがわかる。ちなみに妻と離別した男性も約73歳と、かなり低い。

 

この記事は、もともとは年金の繰り下げ受給に関するものですが、この中で明らかにされる男性の死亡率は、配偶者がいるかどうかでかなり左右されるということが分かります。

つまり有配偶だと死亡年齢の中央値が男性約82歳にも関わらず、未婚の場合約67歳へと劇的に下がります。

女性は、配偶者の有無でそんなに変わりません。

 

「つまり、女性はどんな配偶関係であろうと基本的に長生きです。ところが男性の場合、配偶関係によって寿命に大きな違いがある。単純に言えば、男性は一人では生きていけない存在なんです」

 

「男性は一人では生きていけない存在なんです」というのが、独身者の死亡年齢が早いことの本質をとらえているのかもしれません。

 

このあとこの記事は、社会的孤立が男性の死亡率に悪影響を与えているとする一方で荒川さんの言葉を引用して、そういった「孤立は悪」だとする考え方に染まってもいけないとも述べています。

このあたりになるとこの記事は、当初のテーマであった年金の繰り下げ受給からは離れてしまいます。
個人的には、男性の死亡年齢と社会的孤立が関係があるのであれば、もっと深い分析をしてほしかったと思いますね。