そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

困窮ロナウジーニョの預金額640円

 

そしがやは、一度大金を手にした人間がその後どういう行動をするかに興味があります。

例えば、スポーツ界で若くして、スーパースターになり、名声も大金も得た場合などです。

今回は日本でも有名だったブラジルのサッカー選手のケースです。

 

国際的に活躍するサッカー選手というと莫大なお金を稼ぐイメージがあります。

ですが、現役を引退した後は、さまざまです。

現役のときの名声を生かして、コーチや監督や解説者といったサッカーに関係したした仕事をする人もいますが、少数派でしょう。

多くは、サッカーと関係のない世界で生きていかなければならないようです。

しかし、サッカー以外は知らない場合がほとんどなので、一気に大金を失う人もいます。

今回取り上げるのは、日本でも多くのサッカーファンが知っているブラジルのスーパースターのロナウジーニョに関するものです。

 

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故郷ポルトアレグレ郊外の大きな湖のほとりに、兄で代理人を務めるアシスと共同で890ヘクタールの土地を購入した。2009年、敷地内に全長142mの桟橋を建設し、橋の先端に船着き場と魚釣り用のスペースを設けた。周辺に水路やアスファルト道路も造った。

 ところが、湖の一帯は環境保護地区に指定されており、市はこれらの建造物を違法とみなして撤去を求めた。

ここで素直に従っていれば、何の問題もなかった。しかし、兄弟はこの要請に従わず、監察官の立ち入りも拒んだ。市は2人を違法行為で訴え、2015年、地方裁判所が兄弟に桟橋の撤去と罰金80万レアル(約2080万円)の支払いを命じる判決を出した。

 ところが、兄弟はこの判決も無視する。

 昨年1月、この罰金が利子を含めて850万レアル(約2億2000万円)まで膨れ上がり、昨年9月、裁判所は兄弟のパスポートを没収した。

引退後のロナウジーニョは、収入の大半を国外での活動で稼ぐ。外国へ出られなくなり、収入が激減した。

 それだけではない。彼は57の不動産を保有するが、うち19の不動産の土地家屋税を長年滞納しており、昨年末、それが罰金と利子を含めて約1800万レアル(約4億7000万円)となった。

 そして、これらの税金や罰金の滞納を理由に、ポルトアレグレ市はロナウジーニョが所有する不動産の売却禁止や差し押さえ処分を下す。その際、市当局が彼の銀行口座の預金も差し押さえようとしたところ、口座には約24.63レアル(約640円)しかなかった。

 


ロナウジーニョと言えば、サッカーファンには独創的、華麗にしてどこかユーモラスでもあるプレーで馴染みのあるスターでした。

ブラジル代表の一員として2002年ワールドカップで優勝し、バルセロナを2005~06年の欧州CL王者に導き、個人としても2004年と2005年に年間世界最優秀選手に選ばれました。

その頃は、日本のテレビでも彼の映像が流れ、あまりサッカーに詳しくないそしがやも彼の愛嬌のある顔を覚えています。

 

この記事では、彼の生涯に稼いだ金額には、触れていませんが、200億円とも言われています。

そんな彼には、640円しか残されていないというはかなりショックです。

サッカー馬鹿の末路ともいえるかもしれません。

 

世界サッカー史上、彼より優れた選手はいたかもしれないが、彼ほどファンを楽しませ、またファンから愛された選手は少ないだろう。

 かつて自由奔放にプレーした男は、今も変わらず自由奔放だ。しかし、実社会には法律やルールが厳然としてあり、それらを遵守しなければ処罰を受ける。選手としてあまりにも大きな成功を収め、欲しいものをほぼすべて手に入れた男は、それがよくわかっていないらしい。

 

この記事で述べているようにサッカーのルールには詳しくても実社会の法律やルールのことは分かっていなかったようです。

自分には名声があるから多少のルール破りでも許されると思っていたのかもしれません。
とはいえ、多くのサッカーファンは、ロナウジーニョのようなスーパースターが実社会で悲惨な境遇に喘ぐ姿は見たくなかったと思いますね。