そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

宝塚トップ娘役・美園さくらさん慶大大学院へ



現在通っている大学院は、昼夜開講制ということや比較的都心にキャンパスが位置していることもあり、仕事を持った学生やリタイア後の学生が多いです。

学部からストレートに大学院に来た学生は、意外と少ないです。

感覚的には、それぞれ3分の1くらいづつといったところでしょうか。

そんなわけでいろいろな人生経験を持った学友たちと学生生活を送っています。

そんな中、宝塚のスターが慶大大学院に入学したという記事を読みました。

 

news.yahoo.co.jp

東京都江戸川区出身で、宝塚歌劇団月組トップ娘役として活躍した美園さくらさんが今春、慶応大の大学院に進学した。トップ経験者が学問の世界に身を投じるのは異例だ。宝塚時代に「メンタルヘルス」の重要性を肌で感じた美園さんは、誰もが当たり前のように心の健康について語り合える世の中を実現するため、勉学に励む日々を送る。

 

宝塚のトップ娘役と言えば、芸能生活を続ける人が多いというイメージがありますが、学問の世界に身を投じるというのは、初めて耳にしました。

何か唐突な感じがしますが、美園さんは、もともと勉強が好きだったようです。

中学時代には実用数学技能検定(数検)で好成績を収め、文部科学大臣賞も受賞したりもしました。

宝塚に在団中も都内の通信制大学に入り、限られた時間をやり繰りして法律や政治経済を学びました。

宝塚では、「周囲を納得させるだけの実力と結果を示さなければいけない」という重圧が常にあり、勉学を続けることで心の余裕ができたといいます。

 

そんなときに出会ったのが、貧困に苦しむ海外の子どもたちを救うボランティア活動を続ける人の手記だった。「在団中は多くの人に支えられた。今度は自分が人の役に立ちたい」と考えた美園さんは、子どもの学びを支援するボランティアを始め、自然に触れながら感じたことを歌として表現する講座に携わった。

 

自分自身が重圧に苦しんでいるときに出会ったのが、海外の子どもたちを救うボランティア活動をする人の手記だったといいます。

苦しいことがあっても助けを求めることができない子供たちが宝塚時代の自分に重なったそうです。

 

また宝塚時代の仲間が、精神面をうまくコントロールできず、踊りや芝居の才能を持ちながら活躍できずに去っていく姿を見てきました。

誰も対処法を教えてくれないと歯がゆさを感じたこともありました。

 

取り組んでいるのは、若者になじみのある仮想現実(VR)空間上で、臨床心理士ら専門家や、重圧と闘うプロスポーツ選手たちの実体験を聞くことで、心の筋肉を鍛えられるプログラムづくりだ。気軽に体験してもらうためのアプリ開発も視野に入れる美園さんは、「日本からメンタルケアへの偏見をなくし、心豊かに暮らせる社会をつくりたい」と夢を語っている。

 

そんな訳で「心の健康に寄り添うメディアづくり」が研究テーマになったとのこと。

そしがや自身も公務員時代にメンタル面をうまくコントロールできない同僚を見てきたので、美園さんの思いがよく伝わります。

研究テーマも現代社会の問題に即したものなので、興味深いです。

 

以前に比べると大学院もいろいろな経歴を持った学生が入学してきます。

大学院もこのように多様性を持つことは、日本社会も変革を迫られている中、必要なことだと思いますね。