午後には、だいたい散歩に出かけます。
毎日、ルートは、変えるようにしていますが、よく寄る場所として図書館があります。
徒歩30分圏内に図書館が4館あるので、途中でそこへ入って、少し休んで、新聞や雑誌を読んだりしています。
一番よく行くのは、最寄り駅のそばの図書館ですが、ほかには、定番散歩ルートである川沿いの遊歩道の途中にある図書館にも立ち寄ることも多いです。
ここ数日、暖かくて気持ちの良い日が続いているので、冬の間は、行かなかった隣の区の図書館へ思い立って、行ってみることにしました。
1時間近く掛かるので、体調が良くて、気合を入れないと行く気にならない場所です。
公園の中にあって、環境もいいので、気候のいいころは何度か通いました。
ですが、寒くなってからは、しばらくご無沙汰していました。
途中は、大通りをずっと歩くのですが、3月下旬になると桜の並木がきれいな場所もあります。
メディアでは紹介されていないところなので、桜の時期は、人も少なくて、本当に見事です。
ですが、今はまだつぼみも固いままでした。
昨年の11月以来だったせいか、途中でいくつかの変化に気づきました。
前にはあった店が別のスーパーに変わっていました。
図書館が目的なので、入りませんでしたが、数か月も来ないと街もいろいろと変化するということでしょうね。
また小さな画廊を見つけました。
こんな場所に画廊があるというのは、ちょっと意外な感がしました。
今までは、気が付きませんでした。
これまでも図書館へ行く時には、何度か通ったことがある場所です。
外からウィンドウを見ると藤田嗣治の版画が飾ってありました。
藤田嗣治は、コロナ渦前に上野の美術館で油絵を見た記憶があります。
画廊の中は狭いようですが、ちょっと覗いてみることにしました。
藤田の版画が展示してあります。
藤田というと、細い描線と「乳白色」で有名ですが、版画にもその特徴が見受けられました。
受付に置いてあったパンフレットを見ると、今までこの画廊に気が付かなかった理由が分かりました。
もともと画廊と思った場所は、レンタルスペースでした。
今回は、銀座の画廊が場所を借りて、藤田の版画を展示していたのが真相のようです。それでそこに藤田の版画が展示されていた謎も分かりました。
しばらく藤田の版画を見て、またコロナが落ち着いたら、上野の美術館にへ行きたいな、と思いながら、10分ほどで出てきました。
その後、本来の目的地である図書館に着いたら、暖かったせいか結構汗をかいていました。
飲み物を飲んで、新聞や雑誌を読んでから帰りました。
去年の11月以来の図書館でしたが、藤田嗣治に遭遇することができ、ちょっとした満足感のある散歩になりました。