現在そしがやは、60歳代ですが、日本株の個別株式投資をしています。
資産の10%以内という条件です。
ここ数年は、ほぼNISAの範囲内で取引をしています。
これは資産を増やすというよりも年齢的に資産を失うと回復できないので、負けない投資に徹しているということです。
それに投資するのは、銘柄を選んだりするのが楽しいということもあります。
先日、久しぶりに前の大学のシニアクラスの友人たちに会いました。
コロナでずっと取りやめになっていた飲み会です。
オミクロン株が心配だったのですが、幹事の判断で行われました。
いろいろと話が出ましたが、そんな中、一人の友人から「これから株をしたいんだけど」という相談を受けました。
その友人は、そしがやより若い友人ですが、それでも昨年、60歳になったとのこと。
現在も仕事は続けていますが、60歳を過ぎて、再雇用になったこともあり、給与は下がったので、老後資金を貯めるために投資をしてみたいというのです。
具体的な額は、分かりませんが、資産額が少ないようです。
これまで彼は、株を含め投資はしたことはありません。
もし彼がもっと若い年齢だったら、例えば、40歳代だったら、積極的に投資を勧めていたと思います。
まだ若いから年数があるからです。
そしがやの考える投資は、年率4%くらいの利回りを求める長期投資です。
リスクの大きな短期投資ではありません。
結果を出すためには、少なくとも20年ほどの年数は、必要でしょう。
もし友人が40歳で仕事をしていたら、個別株式投資よりも日本や米国のインデックスファンドを勧めたいです。
今は手数料の安いインデックスファンドがあるので、仕事をしながらでもほったかしにしたまま資産を貯めることができるからです。
一時的には、ファンドが下がっても仕事をしていれば、値が戻すのを待つことができます。
ですが、目の前にいる友人は、60歳になっています。
これから個別株式にしてもインデックスファンドにしても残された時間がありません。
今まで株式投資をした経験もありません。
それに株価が下落したら、その回復を待つだけの年数も少ないです。
そんなわけで彼には、投資を勧めませんでした。
もし老後資金が足らないのであれば、できるだけ働き続けた方がいいと伝えました。可能ならば、70歳までと。
それに年金の繰り下げ支給をしたらともアドバイスしました。
年金の繰り下げ支給は、1年下げるごとに8.4%増えます。
70歳からの支給になれば、65歳で受け取るより42%の増額になります。
いろいろな投資がありますが、年率で8.4%がリスクなしで増えるものはありません。
ただデメリットとしては、自分より若い妻がいる場合は、加給年金をもらう期間が減るということがありますが、彼は独身なので、その点を考慮する必要はありません。
そのように話すと彼は、かなり意外そうな表情をしました。
そしがやが投資をしているということは知っていたので、当然、投資を推奨すると思っていたようです。
ですが、60歳を過ぎてからの投資には、結果を出すまでの年数がないことは、分かってくれたようです。
それに投資経験のない人間にとっては、60歳からの初めての投資は、リスクがあることも理解してくれたように感じました。
ただ70歳まで働くことや繰り下げ支給については、すぐには納得できないように見えました。
数か月後には、コロナ次第ですが、また飲み会が企画されると思いますが、その時に彼の考え方がどう変わっているかを知りたいところです。