先日、インフルエンザで部屋にこもっている時は、ずっとテレビやアマゾンのプライムビデオを見ていました。
今まではあまり見て来なかったアマゾンプライムビデオですが、こんなときには、役立ったわけです。
そんなアマゾンですが、こんなドラマを制作したというニュースが流れていました。
フィリップ・K・ディックのSF小説「高い城の男」を原作とする、リドリー・スコット製作総指揮の新作ドラマ『The Man in the High Castle(原題)』。そのシリーズ製作に米Amazonがゴーサインを与えた。The Hollywood Reporterなどが報じた。
本作は、1962年に発表された小説「高い城の男」を原作に、第二次世界大戦でナチス・ドイツと日本が勝利した世界を舞台とする"歴史改変SF"。終戦から20年後、両国に支配されたアメリカに暮らす人々を描いている。
そしがやは、この原作を知らなかったのですが、第二次世界大戦で日独が勝利をしたら、という歴史上のifを描いた作品です。
よく書店に行くと日本がアメリカに軍事的に勝っていたら、という小説を見かけます。
実際に中身をよく読むことはありませんが、このような小説は多いんでしょうね。
ですが、アメリカ人の作家もこんな歴史改変小説を書いていたというのが、ちょっと意外でした。
この小説の概要がウィキペディアに載っていたので、内容をすこし紹介すると、
1947年、第二次世界大戦は枢軸国の勝利に終わり、アメリカ合衆国は戦勝国であるドイツと日本によって三つの国に分断され、両国の分割統治下に置かれていた。それから15年後の1962年、アメリカ人の間では謎の人物「高い城の男」によって執筆された『イナゴ身重く横たわる』という、「連合国が第二次世界大戦に勝利していたら」という仮想小説が流行していた。『イナゴ身重く横たわる』はドイツが支配するアメリカ合衆国およびヨーロッパでは発禁本に指定され、「高い城の男」は保安警察に命を狙われていた。
アメリカは、3つに分断統治されているようです。
西海岸が日本、東海岸がドイツ、そして中間部は、日独の緩衝地帯地ということで中立地域になっているという想定です。
この架空の世界では、日独が対立しています。
実際の歴史でも第二次世界大戦後に米ソが対立したのに似ています。
以前、日米戦争がなかったら、という記事を書いたことがあります。
戦争に負けたからこそ今の民主主義と平和があるのではないか、という結論でした。
この小説のようにもし日本がアメリカに勝っていたら、どうなっていたんでしょうね。
超軍事国家になっていたにちがいないでしょう。
国民も軍部も、軍事的成功体験に酔いしれ、現在の日本より窮屈な、暮らしにくい国になっていたと想像できます。
この小説の結末は、わかりませんが、アマゾンでドラマ化され、日本でも見ることができるようになったら、さっそく見てみたいです。
関連記事