明日が終戦の日ということでテレビでは、戦争を振り返る番組が多いです。
ドラマもあるし、ドキュメンタリもあります。
新聞や雑誌等の他のメディアでも戦争の記事が多いです。
毎年この時期には、繰り返されることです。
第二次世界大戦の日本の死者は、軍人民間人310万人くらいといわれています。
世界全体では、連合国、枢軸国合わせて、軍人民間人の死者は、5000万〜8000万人のようです。
以上は、ウィキペデイア調べです。
日本の場合は、日中戦争が始まってから昭和20年の終戦までの死者の数です。
いつも思うのです。
当時の選ばれた、エリートが国を指導していたはずです。
なぜ、こんな死者を出すような戦争をしてしまったのか。
だから日本には、戦争をしないという選択肢もあったのではないか、と考えるときがあります。
戦争がなかったら、どうなっていたか。
無論、上記の310万人の死者はいなかったわけです。
これは、よいことです。
ですが、戦後解体された陸軍や海軍の軍隊は、維持されたままになっていたでしょう。だから、2・26事件以降の軍人が総理大臣を務める、一種の軍事国家がずっと続いていたと思います。
当然、徴兵制も残るし、朝鮮や台湾の海外の植民地も残ったのではないか。
だからそしがやも徴兵されていたでしょう。
軍人が日本を支配する体制が続いていたような気がします。
そんな軍事費の負担の大きい国家には、戦後の民主主義体制と経済発展は望めなかったかもしれません。
植民地の維持等で膨大な軍事費がかかったからです。
それに戦前の軍人の特徴として、中央政府の言うことを聞かずに、独自の軍事行動をしていたのではないか。
だから、第二次世界大戦には、巻き込まれなくても、別の戦争に遅かれ早かれ突入していたのではないか、と思えてきます。
日本は、日清、日露と戦争には、成功体験がありました。
対外戦争には、負けたことがなかったのです。
軍人も民間人も何かその戦争体験で日本は、絶対に負けないという神話を信じていたのです。
人間は、過去の成功体験が次も続くと思いがちです。
そんな日本が別の戦争を起こしても不思議ではありません。
そのときは、310万人以上の死者を出していたかもしれません。
そんなことを考えると、歴史にIFはないといいますが、戦争に負けて、旧来の軍事勢力が一掃されたからこそ、今の経済発展と平和があるのではないかと思えてきます。
310万人の犠牲を払って獲得したことは、悲しすぎますが。