この人が出てくると見るというテレビ番組がいくつかありますが、林修の出る番組は、よく見ています。
バラエティ形式の教養番組が多いようですが、見ていると知識も増えるので、チャンネルを合わせています。
そんな林修は、「僕は、友だちが少ない」とか「友だちがいない」とかよく言います。何かその言葉が新鮮です。
今までは、友だちがたくさんいるのが、自慢のような発言をする芸能人が多かったし、世間でも友だちがいっぱいいるというが、その人に人間的魅力がある証拠だったと思われていました。
反対に友だちが少ないとか、いないというと何か可哀想な人だと思われていたのではないでしょうか。
ですが、林修は、「僕は友だちがいないのが、自慢だ」というのです。
可哀想だと思われていた価値観を逆転させた初めての有名人かもしれません。
なぜ、彼がそう言うかというと世の中、そんなに価値観の同じ人間はいないというのです。
友だちがたくさんいるということは、どこかで合わせているのではないか。
合わせるために無理しているのではないか。
それだったら、本を読んでいた方が良いというのです。
むしろ本の方に自分と合う価値観のものがあるというのです。
なるほどと共感しました。
実は、そしがやも友だちが少ないのです。
リタイア後に会う友達は数人しかいません。
職場の同僚だった人たちとは会うことはありません。
それでいいと思っていましたが、何か友だちが少ないとは、他人の前ではなかなか言えないことでした。
今までの「友だちが少ないことは恥ずかしい」価値観に侵されていたんでしょうね。
だからこそ、そんな林修の言葉を聞くと共感したんでしょう。
多分林修ほどの有名人になるといろいろと人が寄ってくるでしょう。
友だちになりたいと。
ですが、彼は、自分の価値観を曲げないと思います。
集まってくる「友だち」が彼が有名人でなくなったら、すぐに去っていくのを知っていることもあるでしょう。
ですが、一番の理由は、自分と違う価値観の人間に合わせるのが嫌だということに尽きるでしょうね。