今年のノーベル賞は、医学・生理学、物理学と日本人が獲得したので、文学賞も世界的に有名な村上春樹が獲ると思われていましたが、残念な結果になりました。
ヤフーニュースによれは、ベラルーシの作家になったようです。
【ロンドン=内藤泰朗】スウェーデン・アカデミーは8日、2015年のノーベル文学賞をベラルーシの作家、スベトラーナ・アレクシエービッチ氏(67)に授与すると発表した。
授賞理由では「私たちの時代の人々の困難や勇気を、聞き書きを通じて多層的に描き出した」などと評価した。
賞金は800万クローナ(約1億1600万円)。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。
有力候補と目された村上春樹氏(66)は受賞を逃した。
ここ10年ほど、村上春樹は、ずっとノーベル賞候補といわれ続けていますが、なぜ獲れないのでしょう。
好きな作家なので、ちょっとショックです。
いろいろな説があるようです。
文学賞は、各大陸ごとの枠があり、アジア枠は5年に1度しか回ってこないから、前回は中国の作家が獲ったので、しばらくは、無理だとか。
あるいは、村上春樹の小説は、世界中でかなり売れているので、純文学として、評価されていない。つまりエンターテーメントだからダメとか。
本当のところは、わかりませんが、そしがやは、村上春樹エンターテーメント説が説得力があるように思えます。
村上春樹の作品は、ほとんど全部読んでいますが、とにかく面白いです。
ストーリーの魅力で読ませる作家だと思います。
最後にノーベル文学賞を獲った、大江健三郎の作品が、難解で文章も読みにくく、ちょっと退屈なのに比べて、対照的です。
そしがやは、純文学とエンターテーンメントの違いは、よくわかりませんが、村上春樹の読みやすくて、読者を夢中にさせる筆力はさすがだと感じています。
だからこそ、日本だけでなく、世界中でベストセラーになっているんでしょう。
その説に立つと、村上春樹は、ノーベル文学賞をずっと獲れないような気もします。
読者としては、残念ですが、村上春樹本人は、あまりノーベル賞には、こだわっていないようなので、それでもいいのかもしれないですね。