ネット上では、年金額が少なくて、生活が大変だというような記事が目につきます。
ですが、今回は、年金が11万円でもゆとりの老後を送っているという記事を読みました。
回答者本人：66歳男性
同居家族構成：本人のみ
居住地：宮城県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：800万円
現在の資産：預貯金500万円、リスク資産3000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：不明
今回の記事の66歳の男性は、老齢基礎年金（国民年金）の5万円と老齢厚生年金（厚生年金）の6万円を合わせて、月額11万円で生活していますが、現在の年金額に満足しているとのこと。
本人は、満足している理由として「たまに外食を楽しむ程度にはお金に余裕があり、貯金もできるから」と語っています。
一般的に言えば、この金額では生活が厳しそうな気がしますが、こういった生活で満足できているポイントは、節約ができているからしょう。
「外食をする際は比較的安いチェーン店で済ませており、高いお店にはたまにしか行かない」とのことです。
基本的には、自炊がメインの食生活のようですが、たまにの安い外食でも楽しめています。
この記事では、それ以外の節約方法が挙げられていませんが、やはり年金額に合わせた支出額で生活ができるかどうかが、少ない年金額で老後生活を充実させることができるかのカギになるということでしょう。
やや意外だったのは、この男性が無趣味だったということです。
普通、老後生活を満足させるためには、趣味の重要性が強調されることが多いのですが、この男性は、無趣味なことにやや後悔はしているものの、将来への不安はない様子です。
年金生活は「働かなくても安定した収入があるため精神的なゆとりがあり、焦りや不安感がない」と投稿者。自由な時間を持て余しながらも、幸せを感じながら日々を過ごされているようでした。
最後には、このように述べています。
ただ月額11万円でもこういった気持ちで生活できているというのは、住居が持ち家だからでしょう。
この記事では、そのあたりについては言及されていませんが、さすがに持ち家でないと月額11万円では暮らせないと思います。
それに資産が3500万円あるというのが、この男性の安心感につながっているような気がします。
年金額が少ないと暮らせないと不安をあおる記事が多い中、年金が少なくてもこういう暮らし方があるんだな、と思わせてくれる内容でした。
