そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

元大手証券会社の支店長が、「全世界株」の積立投資にたどり着いた理由



野村証券と言えば、最大手の証券会社でそしがやも以前付き合いがあったことがありますが、その営業マンは、やたら株式の売買を勧めてくる印象がありました。

無論、営業マンの意見は、参考程度に聞いて、実際の投資判断は自分自身の判断で決めていましたが、実際に彼ら自身の資産運用については、どういう投資スタイルをとっているのかについては興味がありますね。

ちょっと意外な投資運用をとっているという記事を読みました。

 

media.finasee.jp

30年以上にわたって野村證券に勤務し、支店長などの要職も務めた竹本政祠氏。現在は大手外資系生命保険会社のアドバイザー向けの研修講師なども務め、主に「全世界株」を対象にした積立投資のメリットを説いているそうです。まさに「投資のプロ」と言っても過言ではない竹本氏が、なぜ「全世界株」の積立投資にたどり着いたのか。

 

野村証券の元支店長だった竹本さんは、いまでは「全世界株」を対象にした積立投資のメリットを説いています。

なぜそこにたどり着いたのかという内容の記事です。

 

約20年前に会社の年金制度が企業型確定拠年金(DC)に切り替わった際に竹本さんは、DCの積み立て投資対象として、あまり深く考えずにグローバルエクイティを選びました。

それも「全世界」を対象としたものにしました。

その際には、あまり積み立て投資には期待していませんでした。

証券会社の営業マンとして、「お金はトレーディングで稼ぐもの」だと思っていたからです。

 

そんな竹本さんですが、業務に忙殺されていて、DCの運用状況を見ることはありませんでした。

積立を開始して15年ほどたったころになって、初めて運用報告書の封筒を開けてみて驚きました。

なんと、想定外に大きく値上がりしていたのです。

15年間も運用報告書を見なかったというのも驚きですが、そこで成功の2つのセオリーに気づくことになります。

 

1つ目は、「どんなに市場が下がっても投資をやめない」ということ。積立投資は時間を味方につけながら、長期的に成果を生み出す投資方法なので、最低限、積立を継続することが必要になります。

2つ目は、「マーケットのタイミングや過去の運用実績で判断しない」ということ。積立投資はドルコスト平均法の効果でパフォーマンスを出していく方法です。つまり、価格が安いときには多くの口数を買うことができますから、それらを溜め込みながら、価格が上昇したときに初めてその投資成果を得るわけです。言い換えると、価格が下落する局面があるからこそ、パフォーマンスが上がる投資手法だとも言え、投資を開始するタイミングは関係ないことになります。

 

この二つのセオリーって、まさにインデックス投資のことですね。

インデックス投資とは真逆の立ち位置にある最大手の証券会社営業マンが自分自身の資産形成においてインデックス投資にたどり着いたというのは、何か皮肉めいていて、面白いです。