東急レクリエーションの株を30年以上保有してきて、東急系の映画館で映画を定期的に見るという生活をずっと続けてきました。
ですが、2023年1月1日に東急の完全子会社になったことに伴い、2024年4月末で株主優待は終了します。
そんな東急レクリエーションの最後の優待を使って、陰陽師0を見てきました。
陰陽師の映画というと野村萬斎主演の印象が強いのですが、今回の作品は、まだ若かりし頃の安倍晴明が主人公です。
ストーリーはというと、陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が舞台です。
まだ20歳代の安倍晴明は、呪術の才能をもっていましたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者でした。
ある日、彼は貴族の源博雅から皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解明を頼まれます。
衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀に巻き込まれていくというストリーです。
主人公の安倍晴明を山崎賢人、源博雅を染谷将太、徽子女王を奈緒が演じています。
現実世界と意識世界とが混在する物語です。
そのせいか、分かりにくい箇所もありましたが、ファンタジーとして見れば、楽しめました。
それにVFXを利用した映像がきれいです。
多分、現実の平安京は、こんなには美しくはなかったでしょうが。
現在大河ドラマの「光る君へ」にも安倍晴明は登場しますが、史実的には、大河ドラマの方の安倍晴明が実際の晴明に近いでしょう。
とはいうものの今回の映画のようにエンタメとして割り切ったような晴明もアリだと思います。
物語は、安倍晴明と源博雅の二人がホームズとワトソンのように謎を解いていくという展開になりますが、この二人の組み合わせも面白いですね。
あとよかった俳優をあげると帝を演じた板垣李光人が役にハマっていましたね。
高貴な役にピッタリです。
ストーリー上も源博雅と徽子女王との恋愛模様とか、安倍晴明の両親を殺した犯人探しとか、盛りだくさんでしたが、2時間弱の映画を楽しめました。
最後の東急レクリエーションの優待としては満足のいくものでしたが、これで東急系で映画を無料で見ることができないと思うとちょっと残念な気もしましたね。