月に1回、午後、モニター会議があるので、ある企業の会議室へ行きます。
その時には、会議前に近くの区民センター内にあるカフェで昼食を摂ることが多いです。
そこではいつも高齢の女性でグループで会話に熱中している姿を見ますが、まず高齢の男性のグループを見かけることはありません。
男性は、いてもひとりで食事を摂っている姿しかありません。
そんな時には、男性は、仕事を辞めてしまうと孤独で友達もいないのだと思ってしまいます。
そんな「定年後の友達いないおじさん」問題に触れた記事を読みました。
高齢者の孤立・孤独の問題は、日本だけではなく海外でもクローズアップされている。生活がすさみ、健康を害する大きなリスク要因でもあるためだ。
とりわけ日本の男性はコミュニティー作りが苦手との指摘がかねてあり、「定年後の友達いないおじさん」問題がたびたび取り沙汰されている。
この記事では、町のとある福祉施設で入所者らの前で手品を披露するグループの高齢の男性たちを取り上げています。
メンバーの平均年齢は75.6歳ですが、みな手品の初心者で福祉施設で披露するために手品を練習するのを楽しんでいます。
普通だとなかなかそのくらいの年齢になるとメンバー同士がうまくやっていくのは難しいようにも感じますが、こんなルールがあるようです。
「80歳になっても、まだ昔の仕事の肩書を言いたがる人がいるけど、僕らはそういうことは一切しないんですよ。手品が楽しい、もっとうまくなりたい。それだけですから」
「昔の仕事の肩書を言いたがる人」のことに触れています。
他には「上から目線や人の話を聞かない人」はダメとも述べています。
これって以前からよく言われていることですね。
このグループのメンバーは、手品をもっとうまくなりたい、施設の人に喜んでもらいたいということで、純粋に手品を楽しんでいるようです。
ただこういう記事を読んでいると長年仕事をしてきて、その時の肩書のことが忘れられない人にとっては、なかなかこういう会に参加することは難しいようにも感じます。「昔の仕事の肩書を言いたがる人」は、高齢になるとそれをやめられないのが、普通だからです。
「本当にいい仲間と出会えましたし、人生を楽しんでいますよ。人それぞれ個性があるから、高齢者が絶対に友達作りをしなきゃいけないとは思いません。でも、楽しいことがあるかもしれないから、思い切って外に出てみてもいいんじゃないかな」
最後には、メンバーの一人はこのように発言しています。
その通りかもしれません。
ですが、そしがやは、若いころから人間関係が苦手だったので、いまさら友達を作ろうなんて思いません。
「昔の仕事の肩書を言いたがる人」や「上から目線や人の話を聞かない人」だけでなく、そういう理由で参加に踏み出せない人もいることも忘れないでほしいですね。