リタイア後の生活は、年金がメインの収入になるので、節約を心掛けています。
無論、現役の公務員のころから無駄な支出をしないようにはしてきましたが、リタイア後は、より節約に努めるようになりました。
ですが、反面、節約生活で失ったものもあるので、今回は、そういった節約の負の面を取り上げてみたいと思います。
1 人生のマンネリ化
節約のため、できるだけイレギュラーなことは避けています。
イレギュラーなことには、多くの場合支出が伴うからです。
例えば、散歩の途中にカフェに入ることはめったにしませんが、それは、コーヒー代がかかるからです。
大学での昼食は、学外のレストランには入らず、節約のため安い学食で摂りますが、そうするといつも代り映えのない食事内容になります。
そうなると毎日同じようなルーティンを繰り返すことになり、日々の印象が乏しくなり、記憶に残るようなことがありません。
リタイア以前の仕事をしているころも毎日は、同じような業務の繰り返しでしたが、それでも新しい仕事や人との出会いがありました。
今はそういったものが少なくなっています。
人生のマンネリ化とでも言っていいでしょう。
一日の過ぎるのが、早いです。
2 新しい発見がない
1につながりますが、節約のために毎日同じような生活をしていると新たな出会いや発見がほぼなくなります。
ルーティンの生活を続けているので、ちょっと値段は高いけど、新しいものを買うといった冒険をすることもないです。
そんなわけで毎日同じようなものを食べて過ごしています。
新商品に関心を持って、買ってみようという気になることもありますが、値段を見てしまい、高いと諦めることが多いです。
よく節約の基本は、「欲しいものではなく、必要なものだけを買う」ことだと言われています。
その言葉は、当たっていますが、反面、欲しいものには、無駄に終わることも多いのですが、今までにないものを買ったり、経験したことによる新しい発見が稀にあります。
節約によって、そういったことがなくなってきました。
3 物欲がなくなる
1や2の生活を続けていると物に対する欲望がなくなってきます。
欲しいものがあってもいろいろと考えて、結局は、買うことを諦めるという生活が続くと本当に物欲がなくなってきます。
必要なものを買いにスーパーやコンビニに入ることがありますが、今までに買ったことのないものに気を引かれることがなくなりました。
必要なものだけ買って、すぐに店を出ることがほとんどです。
勤めているころは、スーパーに入るのが楽しくて、予定した買い物だけでなく、新製品を見つけて、当初の予定にないものを買うことが結構ありました。
後で無駄なものを買ってしまったと後悔することも多かったのですが、今までの製品よりも便利なものやおいしいものを見つけることもあったのも確かです。
ですが、今はそういった新製品を購入することがまずなくなりました。
思いつくままに節約生活を続けてきて生じたマイナス面を書き連ねてきました。
リタイア後の生活は、経済面では、ほぼ順調に経過してきています。
これは、リタイア前の予定通りでした。
ですが、節約生活には、以上のような悪い面もありました。
これからの課題は、節約生活をしながら、こういった負の側面を減らして、人生を楽しみ、充実させることです。
本来的には、節約と人生を楽しむことは、矛盾することではないと考えています。
節約したことによって得たお金を自分が本来望むものに使えるからです。
ただ正直言って、二律背反的な面もあるので、困難さを伴うのも確かです。
とはいえ、一度きりの人生なので、節約と人生の充実を両立させることに挑戦し続けたいですね。