スポーツ選手の資産運用については、関心を持っています。
そのスポーツの分野で頂点に立ったアスリートが稼いだお金をリタイア後にどう運用しているかは、知りたいところです。
最近だとテニスの大坂なおみがテニスではぱっとしないのに、ビジネスの分野でも成功しているというニュースを読んだことがあり、うまく行っている人の例をよく目にします。
ですが、最近知ったボルトのケースは、そんな中、最大の失敗例でしょう。
ボルト氏をめぐっては、投資会社に預けていた1270万ドル(約16億円)が、たったの1万2000ドル(約150万円)に減ってしまったとボルト氏の弁護士が主張していました。
これって、ちょっとびっくりするような内容ですね。
約16億円が約150万円に減ってしまったのですから。
ガーディアン紙によりますと、ボルト氏が資金を預けていたのは、ジャマイカの「ストックス・アンド・セキュリティーズ」で、元従業員が顧客の資産を横領した疑いが出ているということです。
被害総額は13年間で約12億ドル(約1500億円)を超えるとされています。
詐欺にあったというのです。
それにしても13年間で約12億ドル(約1500億円)という金額からすると一人の従業員だけでこれだけ多額の詐欺をできたのでしょうか。
この会社のチェック体制はどうなっていたんでしょうね。
今回の記事ではそれ以上の内容が書かれていませんが、いろいろと知りたいところです。
ボルトのケースに戻ると彼は、自分の資産をこの会社だけに投資していたようです。
投資の場合、分散というのが重要だと言われていますが、なぜそうしなかったのでしょうか。
この会社を信頼しきっていたのでしょうが、詐欺に遭わなくても投資会社が投資で失敗することもあります。
誰か分散投資の重要性を教える人は、いなかったのでしょうか。
ボルトは、この会社の従業員の言う「おいしい話」を信用したのかもしれません。
例えば、相場以上の運用利回りを提示されたとかです。
また、ジャマイカの法制度は分かりませんが、このような被害に遭った場合の法的保護はどうなっているのでしょうか。
今回のケースでは、ボルトの預けた資金が戻ってくるような仕組みは、この記事の内容からするとなさそうですね。
捜査の進展によっては、ある程度は、お金は戻ってくるかもしれませんが、あまり期待しない方がよさそうです。
それにしてもあれだけの実績を上げたアスリートがリタイア後にこのような被害に遭って、残された全財産が約150万円だけだとしたら、これ以上の悲劇はないですね。
この記事には、ボルト自身のコメントは載っていませんが、本人は、どう感じているのでしょうか。
この記事からの教訓は、
分散投資の徹底
おいしい話には乗らない
法的保護にある環境での投資
という昔から言われていることを守るしかないです。