そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

GPIF、3四半期赤字

年金受給者なので、年金の運用がどうなっているかについては、関心を持っています。

11月4日に7~9月期の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用成績が発表になりました。

日経新聞の記事で取り上げてみます。

 

www.nikkei.com

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は4日、保有資産の金融マーケットでの運用が7~9月期は1兆7220億円の赤字だったと発表した。運用成績の赤字は1~3月期から3四半期連続になった。3四半期連続の赤字はリーマン危機が起きた2008年7~9月期から09年1~3月期までの3四半期以来、約13年ぶりになる。

 

昨年は、運用成績が良かったのですが今年は、3四半期連続の赤字になっています。

7~9月期は1兆7220億円の赤字で、資産運用の損益率でいうと0.88%のマイナスになります。

ただこれまでの運用をGPIFのサイトで見ると2001年度~2022年度第2四半期の平均は、+3.47%(年率)になっています。

これからすると長期的には、かなり安定的に運用していますから、直近の運用が悪かったことだけで不安になる必要はありません。

 

GPIFは国民が保険料として預けたお金の一部を運用し、将来の給付に備える。運用の赤字が続けば長期の年金財政に悪い影響が出かねない。米国の利上げを起点とする世界の金融市場の変調が日本の公的年金にも影を落とし始めた。

足元の金融マーケットは米国の利上げに伴う金利上昇で債券価格が目減りし、景気への不安から株安が進んでいる。GPIFの7~9月期の資産別の損益はいずれもマイナスになった。

 

ただこの日経の記事もそうですが、メディアの報道は、赤字の時の結果をやや大げさに伝える傾向があります。

この記事でも過去の約20年間で+3.47%の結果を残していることを伝えずに、最近の3四半期連続で赤字だったということのみを強調しているように見えます。

こういう記事を読むと現在、年金を受給している人だけでなく、年金保険料を納めている人が将来年金がもらえるのか、心配になってしまうかもしれません。

年金運用というのは、長期的な視点が大事なので、短期的な赤字のみを報道するというのは、不用意に国民の不安を煽っているようにも思えます。

 

GPIFは、年金の資金を外国債券、国内債券、国内株式、外国株式にそれぞれ約25%づつ運用しています。

これって、ほぼ理想的なポートフォリオではないかと思います。

あまりメディアの記事に一喜一憂せずに冷静にGPIFの年金運用については、見守っていきたいものですね。