そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

NISA、5年で3400万口座に倍増へ 政府の所得倍増プラン



NISAについて政府の改正案が報道されました。

以下の記事です。

 

www.nikkei.com

 

この政府の資産所得倍増プランのポイントは、NISAについては、以下のようになっています。

 

5年間で口座数を3400万、投資額を56兆円に倍増
制度の恒久化、非課税期間の無期限化
年間投資枠を拡大、生涯上限枠を設定
2024年に予定していた「2階建て」への見直し撤回

 

制度の恒久化、非課税期間の無期限化が評価できますね。

現在そしがやが利用している一般NISAについては、これまで期限が5年間でしたが、それが無期限になるというは、朗報です。

それに伴って、当初2024年から実施予定だった、投資信託に投資した人だけが個別株に投資できる「2階建て」も撤廃されました。

非課税期間の無期限化にともない、今までの5年ごとのロールオーバー制度(移管)もなくなるわけです。

この二つは、2024年から予定されていた新NISAを複雑にしていました。

やはり長続きする制度は、シンプルで分かりやすいものが望まれます。

 

そしがやにとってのこれからの注目点は、年間投資枠がいくらになるかでしょうか。

現行の制度では、一年間で一般型が120万円、つみたては40万円となっていますが、どのくらいの金額になるでしょうか。

あまりにも金額が大きくなると富裕層優遇という批判を受けそうです。

この記事では、「生涯の投資上限枠も設ける」とされていますので、これからの議論を見守っていきたいところです。

投資上限枠の金額によっては、非課税期間が影響を受けるかもしれません。

 

あとiDeCo(個人型確定拠出年金)については、以下のようになっています。

加入可能上限年齢を70歳まで引き上げ
拠出限度額の引き上げなどは24年の公的年根の財政検証にあわせて結論

 

また投資環境整備については、投資助言や金融教育推進への新機構設立などがうたわれています。

 

個人的には、最後に触れた投資環境整備が重要だと思います。

日本人の投資が伸びていないのは、無論、制度的な問題も大きいのですが、学校等で投資について教育されてこなかった面があることもその理由だと感じています。

 

それにしても「5年間で口座数を3400万、投資額を56兆円に倍増」というのは、現状の一般型とつみたての合計口座数は1703万、投資額は28兆円という数字から見るとかなり大きなものですが、目標を明示したことは、評価できます。

つまり政府の進行状態をチェックできるからです。

NISAは、このようにいい方向へ向かっているようなので、残された課題を解決してよりよい制度にしてほしいものです。