そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

巨額投資トラブルのTKO木本武宏 運用託した投資家を刑事告訴

 

投資トラブルというと似たようなケースがメディアを度々賑わせます。

うまい話は、どこにもないはずなのに引っかかる人が出てくるのは不思議ですが、今回は、TKO木本武宏のケースです。

 

www.daily.co.jp

巨額投資トラブルが発覚し、松竹芸能を退社したお笑いコンビ・TKOの木本武宏(51)が行方をくらませている投資を託した人物を、近日中の刑事告訴を視野に入れていることが24日、分かった。新たに窓口になった個人事務所が明かした。芸人仲間などから集めた出資金は総額7億円以上に渡ると報道され、レギュラー番組降板、32年所属した事務所も責任を負って退社。返金目的の民事訴訟だけでなく、刑事にまで発展させて、誠心誠意トラブルに向き合っていくつもりだ。

 

この記事は7月25日のものですが、この記事によると、木本自身は資金を直接運用しておらず、運用を託した投資家を芸人仲間らに紹介していたといいます。

トラブル後、7月初旬から弁護士とともに投資家を探しているが、いまだに見つかっていないとのこと。

 

本人は、「今すぐにでも会見をして、真実を全てお話ししたい」との意向ですが、8月になっても本人による記者会見は開かれていません。

ただ週刊誌のインタービューには応じているので、少しづつ全貌が明らかになってきています。

 

news.yahoo.co.jp

 

それによると、木本はまず、外国為替証拠金取引、いわゆるFXの“天才トレーダー”なる青年に、仲間から集めたお金1億数千万円を預けたという。ところが、2020年になってその青年と連絡が取れなくなり、後にFXトレードもやっていなかったことが判明したらしい。

 

この部分が最初にメディアで報道されたものです。

なんと木本がお金を預けたFXの“天才トレーダー”は、運用していないまま、姿を消したようです。

 

さらに、その青年が飛んでからわずか1カ月後……今度は同じく青年にだまされたと自称する男が「勉強代だと思ってます」と言って木本に近寄ってきたという。その男は「実は僕、不動産投資をやっていて、ちょっと今いい感じなんですよ」と不動産投資を勧めてきたらしい。

 

これって、テレビドラマ等で詐欺の手法としてよく出てくる話ですね。

一度損した人間に損を取り返すためにまた新たなる投資話を持ち掛けるというものです。

最初のFXの段階でもオカシイのにこの段階でもそうは思わないというのは、騙される人間の弱い心理を突いているのでしょうか。

 

そんなわけで木本はまた仲間から資金を集め、1億数千万の補填のために5億円近い金をその男に渡してしまいます。

50%以上という高額配当が示されたようです。

結果的には約5億円の投資に対し、返ってきた“配当”は1億6000万円だけでした。

 

最初のFXについていえば、誰かが儲かれば、誰かが損するゼロサムゲームだし、外国為替の変動なんて誰にも読めないので、いつまでも儲け続ける天才トレーダーがいるという時点で、胡散臭いと感じますね。

また不動産についても50%以上という高額配当投資話を持ち込んできたという時点で、もしそのようなおいしい案件なら誰にも知らせないで自分だけで儲けるはずなので、やはりおかしいと思わなくてはいけないですね。

 

こういう話に共通するのは、年率4~5%程度の利回りがあれば、御の字だと考えている投資家からするとそれ以上の利回りが提示された段階で疑うべきでしょう。

投資教育の必要性を感じさせるケースでした。

つまり投資に関しては、おいしい話は、どこにもないということです。