20歳代後半から株式投資は、40年以上続けていますが、今までは、バブル崩壊などの大分大きな落ち込みが何度かありました。
ですが、安倍政権になって、アベノミクスが始まってからは、比較的堅調に過ごしてきています。
ただ、メディアの論調を見ると安倍政権当初はアベノミクスの影響で株価は上昇したというものの安倍政権の中期以降は、アベノミクスの神通力も衰えてきたという内容の記事が多いようです。
実は12年11月以降の日経平均株価の上昇率はこの6月末までの約10年で、米国株(S&P500種株価指数)の1.16倍。米ハイテク株が好調だった過去3年だけでみても米国株に近い上昇率だ。
このグラフを見ると思っていた以上に日本株が堅調なことが分かります。
多分、多くの人にとっては、予想外の数字だと感じることでしょう。
ただ個人的には、リーマンショックのあと、アベノミクスが始まって以降は、日本株の好調さは実感できています。
日経平均の上昇率は先進国株指数(日本除く)を大きく上回り、ましてや英国株や新興国株とは比べものにならない。「安倍氏の10年」の全体でみて日本株がかなり高収益な資産だったことは多くの人が知らないままだ。
この記事でも指摘しているように日本株がかなり高収益だったことは、メディアもあまり報道していないようで、多くの人にとっては知られていないのは、確かです。
多くの人が日本株の成績が悪いという印象を持っているのは、バブル高値からの30数年での成績のイメージが大きいとこの記事では分析しています。
やはり時期によって株価の成績というのは異なるということです。
この10年間で日本株が好成績を残せたのは、非常に割高だったバブル期の株価の調整を2010年前後に終えていたことだとしています。
それだけバブル期の株価が割高だったと言えます。
2010年前後には株価は利益水準からみた適正ゾーンに戻り、その後は、利益増に応じて株価が上がる普通の市場になったという専門家の分析を紹介しています。
つまりバブル崩壊後の20年と最近の10年では日本株のバリュエーション(投資尺度)の状況が大きく変わったということです。
全部一緒に比べると間違うと述べています。
日本株はいまや世界の時価総額の1割弱。投資のキモは分散だ。世界全体の株価指数に連動する低コストの投資信託はたくさんある。過去10年の日本株の動きから長期投資の効果を再認識し、そのうえで世界全体に広く投資をするのはとても大事。その際日本株も重要な資産の一つとして、時価総額比率などに応じて保有し続ければいいんじゃないかな。
ここまで来ると投資を日本株に集中すればよさそうだという判断になりそうですが、この記事では、全世界での分散投資を強調しています。
やはり日本株をあまり悲観的に見るのもよくないけど、同様に絶対視することもよくないという結論になっています。
この分析は、これまでの日本株を冷静に分析した説得力のある記事だと思います。