株式投資を始めて40年ほどになります。
その間、いろいろな経験を積みましたが、結果としては、株は、持ち続けた方が失敗が少なかったです。
一時的な株価の値上がりで売却したら、その後も値上がり続けたという例が何度かありました。
下がるのが怖くて、売ったら、その直後に値を戻したということもありました。
ここ10年ほどは、配当重視の株式投資なので、そんなに短期間の売買をすることが少なくなりましたが、それでも目先の利益に捕らわれてしまうことが何度もありました。
そんな株の売買について有名な投資家のバフェットの主張にふれた記事を読みました。
多くの株式投資家は「安いときに買い、高いとき売る」という行動を繰り返している。だが10兆円の資産を築いた投資家ウォーレン・バフェット氏は、株を売らず、長期保有することで知られている。彼が「10年待てないなら株を買ってはいけない」と主張する理由とは――。
「安いときに買い、高いとき売る」は、20歳代後半で株式投資を始めた時には、そしがやにとっては、当然の考え方でした。
多くの投資家も同じでしょう。
ですが、ウォーレン・バフェットは、そうではないと主張しています。
株式の所有期間は「永遠でも良い」というのがバフェットの考え方です。
バフェットは、このように述べています。
それは、過去の彼の2つの苦い体験によるものです。
最初は、姉と一緒に買った株がわずかに値上がりしたので、売ったら、そのあとそれ以上に値を上げたという失敗です。
二つ目は、証券会社のブローカーとして働いていた時にある生命保険会社に惚れこみ、長期保有が望ましいと考えていたのですが、顧客には、売買をさせないと手数料が入ってこないという立場上、悩んでしまったというジレンマです。
そのような経験を経て、株は、バフェットは「ずっと持っているのがいい」と確信するようになったと言います。
そしがやの場合は、現在、一番長く持ち続けている株式は、2番目に買った東京ガスです。
20歳台後半に購入したので、もう40年近く所有していることになります。
株価も15倍以上に上がり、配当も約3%なので、まずは、成功でしょう。
ですが、東京ガスは、例外でそのほかの株は、売却してしまって、あとで後悔したものが多いです。
理由は、1)短期ではなく長期でものを見ていることと、2)株券ではなく事業そのものに投資する、という方針を貫いているからです。
バフェットは、なぜ長期に株を保有できるか、に対して、以上のように答えています。
二つの理由ともそしがやは、10年ほど前になって、やっとその通りだと分かったつもりになって、投資を続けていますが、実際は、なかなかそのようには、行きません。
短期的な利益を確定させたいという衝動に負けてしまうことが多いです。
「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分でも株を持とうなどと考えるべきですらないのです」
バフェットは、このように手紙の中で訴えていますが、さすがに世界一の投資家の言葉です。
株式投資には、いろいろな考え方があり、デイトレードのように短期的な売買で利益を上げる人もいます。
ですが、そしがやにとっては、バフェットの言葉の方が、過去の自分の失敗からすると心に響きますね。