子供のころ、好きだったものに今川焼があります。
隣町に今川焼を売っている店があって、そこで買って、食べるのを楽しみにしていました。
ですが、その当時は、別の名前で呼んでいました。
「きんつば」です。
ですが、その名前が間違っていることを知ったのは、18歳で東京に出てきたときのことです。
今川焼をきんつばと言って、東京の人から怪訝な顔をされたことがあったのです。
その時、初めて、この和菓子は、きんつばではなく、今川焼というものだと知った次第です。
きんつばというのは、また別の和菓子だというのもその時知りました。
ちなみに、きんつばは、以下の写真のものですが、今川焼とは全く別物です。
そんな今川焼ですが、全国的には、いろいろな名前があるという記事を読みました。
今川焼、大判焼き、回転焼き、あるいは……。あの餡子やクリームが入った、丸いお菓子。見た目も中身もほぼ同じなのに、なぜこんなに呼び方が違うのか。
この記事では、今川焼には、地方によって、33種類の呼び方があることを紹介しています。
これって、びっくりですね。
今川焼は、東京の神田駅近くの今川橋あたりから始まったとのこと。
そのせいもあってか、今川焼は、関東地方では一般的な名称のようです。
その後、各地でいろいろな名前が派生しましたが、それは、ほとんどが製造業者の商品名からです。
それにしても、全国各地でここまで名前が異なるお菓子も珍しい。ニチレイが紹介しているだけでも33種類。「今川焼」「大判焼き」「回転焼き」「おやき」「円盤焼き」「ドラ焼き」「甘太郎焼き」「ホームラン焼き」「七越焼き」「がめこもぢ」「あまやき」「あじまん」「ぎし焼き」「どてきん」「じまん焼き」「黄金焼き」「太鼓焼き」「花見焼き」「太郎焼き」「ピーパン」「三笠焼き」「きんつば」「七尾焼き」「焼き饅頭」「どりこの焼き」「こがね焼き」「満月焼き」「あずま焼き」「黄金饅頭」「ちゃっぽろ焼き」「画廊まんじゅう」「天輪焼き」「ロンドン焼き」とある。
この33種類の名称の中にきんつばもありました。
きんつばという呼び方は、必ずしも間違っていなかったということでしょう。
地域的な名称だったわけです。
きんつばという名称が通用している地域については、言及していませんが、そしがやは、関東に生まれ育ったので、関東でもきんつばという名称を使う地域があったということですね。
それにしても今川焼にこれだけの名称があるということは、全国的に愛されている和菓子だという証明になりそうです。
この記事を読んだら、今川焼をさっそく食べたくなりました。