橘玲というと出版される本は、ほとんど読んでいます。
ネット上で記事を見つけた場合もすぐに読むようにしています。
日経電子版にこんな記事が載っていました。
「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」がブームになっている中、新しい形のリタイアを目指すためには、どうしたらいいかを橘玲が述べています。
世界の株価指数に連動するインデックス型投資信託やETF(上場投資信託)に、長期積み立て投資をするのが基本になると思います。ウォーレン・バフェットをはじめとする著名投資家もそう勧めています。
橘玲は、リタイアのためには、インデックス投資を勧めています。
これは、多くの有名な投資家と同じ考え方です。
そしがやも同感です。
今は、リタイアしたので、面白味のある個別株式投資をしていますが、仕事をしていたら、投資に向ける時間があまりないので、手間のかからないインデックス投資にしていたと思います。
橘玲もインデックス運用は、「考えなくてもいい」点がメリットだと述べています。
銘柄を選んだり、チャートを分析したりといった時間のかかることをしなくてもいいので、貴重な時間をもっと価値のあることに使えると指摘しています。
その通りですね。
現役のころは、忙しくて、株式のことを考える余裕はないのが普通でしょう。
つみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの優遇税制を活用するのも鉄則だとも強調しています。
これらは、利用するしかありません。
またビットコインのようなハイリスク投資の危険性についても触れています。
ネット上では、「ビットコインで儲けて30代でFIREを達成しました」といったケースがゴロゴロ見つかります。
ですが、反面、成功者の背後には、膨大な失敗者がいるのも確かです。
こういったリスキーな投資にハマる若者を橘玲は、心配しています。
やはりインデックス投資のような地道な投資の方が再現性も高く、誰でも成功しやすいのは、間違いないでしょう。
老後について注意したいのは、「65歳から本当の経済格差がついてくる」ことです。65歳以降も働き続ける人と、年金収入だけになってしまう人との間で、所得格差が一気に広がるからです。
これから人的資本の価値がますます高まっていくことを考えると、「生涯現役」で働き続けて、少しでも長く自分の人的資本をマネタイズしていくことが重要になります。「生涯共働き」にできれば最強ですね。
この記事の最後では、橘玲の持論である「生涯現役」論について述べています。
社会や他人からの評価されるので、仕事に生きがいを見出す人もいます。
ただ、そしがやは、仕事にそういった生きがいを見いだせなかったので、仕事から離れて、自分の好きなことをする方が楽しいと感じています。
この辺りは、人の労働観によって異なるものでしょう。
橘玲に共感する人もいるでしょうから、一概に彼のの考え方を否定はできません。
とはいえ、前半の投資の部分は、まったくその通りだと思います。