勤めていたころは、1億円を貯めるのが目標でした。
結局は、実現しませんでした。
その原因を考えることがありますが、投資もそれなりしていたし、節約もちゃんとやっていたので、はっきりとその理由は、わかりません。
とはいえ、リタイアできたのですから、1億円を貯めることを目標にしてきたことは間違ってはいなかったともいえるでしょう。
そんな1億円ですが、貯めた人とそうでない人との違いの記事を読みました。
お金が貯まらない人と貯まる人の違いは何か。経済コラムニストの大江英樹さんは「私は最近、50代までに1億円以上の資産をつくった人たちに取材しました。共通することは、誰も“節約をしていない”ということです」という。では彼らはなぜお金を貯めることができたのか――。
最初にこのライターは、意外なことを書いています。
50代までに1億円以上の資産をつくった人たちは、誰も“節約をしていない”というのです。
これって、かなりびっくりする発言ですね。
一般的には、節約をしてきた人こそが資産を作れたと思われがちです。
ですが、記事をよく読むとその意味が分かります。
ただ、支出をコントロールするというと、すぐに「節約」という発想が出てきますが、私は必ずしも節約をすることが良いとは思いません。なぜなら節約というのは自分の好きなことをしたり、欲しいものを買ったりすることも我慢するということになるからです。人生は楽しむためにあるのですから、やたら節約して自分のやりたいことを我慢するというのはストレスがたまります。したがって節約ではなく、“無駄な支出”を無くすことの方が大事なのです。
この記事では、「無駄な支出」をなくすことは大事だが、「節約」とは違うとものだと述べています。
そしがやは、「節約」と「無駄な支出をなくす」とは、同義語だと思っていたので、この内容には、ちょっと戸惑いました。
これって、よくこの手の記事のライターがやりがちなテクニックですね。
今まで使われていた言葉の意味を自分なりの解釈に当てはめて、再定義することで読者にアピールするというものです。
とはいえ、無駄な支出をなくすことが重要なのは、確かです。
無駄な支出とは何か? 例えば入会した当時はよく行っていたけど今はさっぱり行かなくなったフィットネスクラブに会費を延々と払い続けていませんか? あるいは自分が独身で養うべき家族がいないのに生命保険に入っていたり、会社の健保組合で付加給付があるのに医療保険に入っていたりとか。さらにはサブスクリプションでのサービスを申し込んだもののあまり使っていなくて、定額料金だけは引き落とされているとか。そういった自分で気づいていない固定費というのは結構あるものです。
ここでは、いくつか無駄な支出の例が紹介されています。
その通りです。
気が付かないで支出している人も多いでしょう。
そんな人向けには、このライターは、家計簿をつけることを提案しています。
それによって支出の中身が「見える化」されるとしています。
これは、そしがやも感じています。
リタイア前から家計簿はつけていますが、無駄だと思える支出がはっきりします。
先日、テレビに出演した際、番組の取材で、ある企業に勤めるサラリーマンの人が家計簿アプリを使い始めて、支出が毎月2万~3万円減ったと話していました。この理由は「結果の一覧性」によって毎日、100円とか150円というコンビニでの支出が延々と続くことが可視化できたためで、その結果ついコンビニに立ち寄るという習慣をやめたことで支出が減ったからだそうです。もちろんコンビニでの買い物だけではなく、それ以外にも気づいていなかった無駄な支出があったことは言うまでもないでしょう。
この記事では、家計簿アプリを推奨していて、その利用によってコンビニなどでの無駄遣いがなくなった例を紹介しています。
ただコンビニを普段、利用している身からすると、コンビニでちょっとしたスイーツを買って食べることによってストレスを発散している場合もあるので、一概に否定できないような気もしましたね。
無論、程度問題でしょうが。
入ってくる収入が決まっている会社勤めのビジネスパーソンにとっては、支出を可視化して適正化することこそが重要なのではないでしょうか。
最後にこう結論付けて終わっています。
支出の可視化は、そしがやも大事だと思います。
何にお金を使っているか、分からないというのが、資産形成の一番の敵だということは、間違いないでしょう。