ほぼ毎日散歩していますが、そのときは、できるだけルートを変えるようにしています。
新しい発見があるからです。
先日もそれまでは、入ったことのない道へ行ってみたら、それまで知らなかった昭和のスターの記念館に遭遇しました。
今は忘れられていますが、昭和の時代に生きた人なら皆が知っているスターです。
住宅街の中にあり、気を付けて見ないと気づかない建物でした。
興味を持って入り口を見てみたら、休館中の表示がされていました。
休館はコロナ渦によるもののようで、その日だけでなく、しばらく休館中のようでした。
入れないので、そのまま通りすぎましたが、そんなスター記念館に関する記事を読みました。
岡山県倉敷市にある『星野仙一記念館』が今年11月末をもって、静岡県西伊豆町にある『加山雄三ミュージアム』も来年8月末をもって閉館することが報じられた。実はここ数年、全国各地にある有名人の記念館の閉館が相次いでいる。
この記事によると有名人の記念館が閉館が相次いでいるとのこと。
バブル後期の1991年、北海道小樽市にオープンした『石原裕次郎記念館』をきっかけに、有名人の記念館が全国各地につくられた。
「地元の偉人の功績を後世に伝えるのが目的のものと、町おこしや営利目的で建てられたエンタメ色の強いものの2つのタイプに分かれますね」(トラベルライター)
有名人の記念館は、バブル後期以降に作られたようです。
確かにスターの記念館が観光名物になっているという新聞記事を以前読んだ記憶があります。
それにしても意外と地方のものが多いです。
残念ながら来年閉館してしまう『加山雄三ミュージアム』は地元紙の記事によると、
“ここ数年、体調不良などによりサイン会などのイベントに参加できない状況が続き、十分なファンサービスができなくて心苦しいという本人の思いに沿う形で閉館を決めた”
と、報じられている。
『星野仙一記念館』は今年で80歳を迎えた館長の健康面に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で4度の休館を余儀なくされたことが決め手になったという。
そんな記念館の閉館の理由は、個別的な事情のほか、コロナ渦の影響もあるようです。
さまざまな要因で閉館や休館が相次ぐ有名人の記念館。閉館してしまうところと続くところの差を、久恒さんはマニアの視点でこう分析する。
「いちばんは地域の方に愛されているかどうかでしょう。観光地にある記念館は営利目的のケースも多いので、集客が落ちて赤字になってしまうと閉館してしまいやすい」
閉館する記念館がある一方で存続するところもありますが、その差は、地域に愛されているかどうかだと記念館マニアである多摩大学名誉教授の久恒啓一さんは、述べています。
存続する例として、福岡県にある『北九州市立松本清張記念館』を挙げています。
自治体などの理解を得て、町全体で盛り上げているところは存続しやすい印象があるといいます。
この分析からすると先日通り過ぎた近所の昭和のスターの記念館は、存続が難しそうですが、そのうちまた行ってみたいものです。
ただ休館ではなく、閉館になっていそうな予感もしますが。