そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

財政破綻の自治体が出てくるか

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地方自治体の公務員だったので、自治体のニュースには、関心を持って読んでいます。

幸い、そしがやが勤めていた自治体は、都内にあり、財政的には、そんなに悪くはありませんでした。

住民サービスも他の自治体に比べると比較的恵まれていました。

ですが、今、意外な自治体が財政破綻に近い状態であるという記事を読みました。

 

news.yahoo.co.jp

 

(京都市 門川大作市長)

「このままでは10年以内に、京都市の財政は破綻しかねません」

なんと、財政は火の車。将来見込まれる借金などの負担の重さを示す「将来負担比率」が、政令指定都市でワースト1、実質的な借金の残高は8500億円に上り、財政破綻の危機に直面しているのです。

 

こんな財政破綻の危機にあるのが、観光地として人気のある京都市です。

これには、びっくりしました。

京都というと国際的にも有名で、そしがやもいつかはまた訪ねてみたいと思っている都市です。

 

新型コロナの影響で収支が悪化している、市営地下鉄への財政支援の要望でした。財政危機の大きな原因となっているのが、この地下鉄です。バブル期に建設を続けた市営地下鉄・東西線は、事業費が想定より膨らんだ一方、1日の利用客は、当初見込んだ数に一度も達していません。収支は独立して成り立たず、2004年~2017年までで、京都市が借金で約1000億円を穴埋めし、その返済が財政を圧迫しているのです。

 

市長によると一番の原因が市営地下鉄だというのです。

そしがやも京都に行ったときには、乗ったことがありますが、便利だとは思ったもののやや東京に比べると運賃が高いと感じた印象があります。

その地下鉄が財政を圧迫しているようです。

 

ところが京都市では、景観保護のための厳しい高さ規制のために、固定資産税が見込める高層マンションなどの建設が難しく、税収を増やしにくい構造になっています。その一方、固定資産税がかからない神社仏閣は多く、“古都”という側面が、税収が増えない要因になっているのです。さらに、人口の約1割に相当する15万人の大学生を抱える“大学の街”であり、住民税を納める人の割合は約43.1%と、政令指定都市で最低です。

 

支出の面だけでなく、収入の面でも財政悪化を招く理由があります。

古都ということで固定資産税を見込みにくいとのこと。

それに京都では、神社仏閣が無税というは、この記事で初めて知りました。

また学生が多いので、納税者が少ないというのもマイナス要因です。

これだけ読むと京都が京都たりえていることが財政赤字の要因になっているということでしょうか。

 

京都市は、敬老パスの見直しや保育料の値上げなどの住民サービスのカットを含む行財政改革の計画案を立てましたが、当然のように住民からの反対を招いています。

 

このニュースを読むと京都に特有の要因による財政悪化の記事のようにも思えますが、ほかの自治体も同じような財政悪化が起きてもおかしくないです。

そしがやの住んでいる東京都も今回のオリンピックとパラリンピックでかなりの財政負担を負ったという記事を目にします。

多分、パラリンピックが終わった後でこのイベントの収支ははっきりすると思いますが、京都市の二の舞にだけはなってほしくないものです。

と言ってももう遅いかもしれませんが。