時々近くの図書館へ出かけます。
午後のルーティンになっている散歩の途中に寄ることが多いです。
だいたいが予約してあった本が届いたという連絡があって、受け取りのためです。
行くといるのは、平日だとほとんどが高齢者です。
子供を連れた主婦も見かけますが、圧倒的に男性の高齢者の姿が多いです。
たぶん、図書館は、高齢者にとっては、無料で滞在できる数少ない場所なので、当然多くなるのでしょう。
余計な会話をしなくてもいいし、本を受け取ったあとに新聞や雑誌を読んだりできるので、そしがやにとっても貴重な場所になっています。
そんな高齢者ですが、親しい友人がいない割合が3割を超えているという記事を読みました。
60歳以上への調査で、家族以外の親しい友人がいないと答えた人の割合は31.3%と、15年の調査から5.4ポイント増えたことを紹介。男性の単身世帯が増えているのが背景にあるとみられ、政府は高齢者が地域社会から孤立しないよう、社会活動の参加を促す取り組みを推進する方針だ。
2021年版の高齢者白書によると上記のような結果が出たとのことです。
家族以外の親しい友人がいないとの回答は米国で14.2%、ドイツで13.5%、スウェーデンで9.9%となっており、日本は高い水準にあることが分かった。
日本の場合は、もともと親しい友人がいないという割合が多い傾向がありましたが、今回も同じような傾向が出たようです。
ただこの記事のニュアンスとしては、友人がいないことを否定的にとらえていることが少し気になります。
そしがやの場合は、もともと友人が少なくて、コロナ渦で大学院の授業がすべてオンラインになってからは、会話するのは、ほとんど妻だけという状況になっています。
ですが、けして寂しいと感じたことはありません。
勤めていたころから人間関係が煩わしかったこともあり、定年でリタイアしてからは、再任用等で仕事を続けようとは思いませんでした。
友人の多い人からすると毎日ほとんど他人としゃべらないそしがやのような日常は、社会から孤立し、孤独なものに見えるかもしれません。
ですが、公務員時代に人間関係で精神的に辛かったことが多いことを思うと今は、かなり気楽な生活です。
理想的と言ってもいいかもしれません。
この高齢者白書で親しい友人がいないと答えた3割の人も同じように感じているのではないでしょうか。
もし友人が欲しいのなら、作っているでしょう。
白書では、「社会活動の参加を即する取り組みを推進する」と述べていますが、多分、いろいろと税金を投入してみてもそんなに高齢者の動きは、変わらないような気がします。
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