そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

15年出勤せずに総額7000万円の給与をもらい続けていた公務員

40年ほど前、公務員として勤め始めたころ、こんな噂を耳にしたことがあります。

隣の自治体の職員が、朝、出勤してきて、出勤簿にハンコを押したら、すぐに姿を消し、また退庁時間にだけ姿を現すというものでした。

その間、何をしているかというとほかの会社の仕事をしているということでした。

公務員の身分で職場には、内緒にしたまま他の会社で働いているというケースです。

それにしても上司にもばれず、こんなことができるものでしょうか。

聞いたときは、半信半疑でした。

 

話してくれた先輩は、「本当だよ」という顔をしていました。

その時は、一種の都市伝説だろうと話半分に聞いていましたが、これ以上にびっくりするイタリアのニュースを読みました。

 

news.yahoo.co.jp

 

警察によれば、カラブリア州カタンザーロ市にあるプリエーゼ・チャッチョ病院に勤めるこの職員は、2005年以来、出勤していないのに月給をもらい続けた。その総額は53万8000ユーロ(約7000万円)にものぼるという。
現在67歳のこの男性には、職権乱用や偽造、悪質なゆすりの容疑がかけられている。

 

この記事によるとこの職員は、15年間も欠勤し続けて、「欠勤王」と呼ばれてるとのことです。

さすがにこれには、驚きですね。

 

2005年、この容疑者は院長に対して、自分の常習欠勤についての処分報告書を提出しないよう脅したとされる。
院長はその後に退職し、男の常習欠勤は相変わらず続いた。警察によれば、次の院長も人事課も彼の出退勤をまったくチェックしなかったからだという。

 

病院のトップである病院長だけでなく、マネージャーたちも同様でした。

脅されたせいか、見て見ぬふりをしていました。

この記事では、それ以上の背景には、触れていませんが、何か特殊な事情があったのでしょうか。

 

日本で思い出すのは、関西のある市で職員である解放同盟の有力者が病気でもないのに医師を脅して、診断書を書いてもらい、休職して、解放同盟の仕事をしていたというものです。

市の管理職たちも診断書が嘘だということは、わかっていたのにも関わらず、解放同盟が怖いので、黙認していました。

 

イタリアのケースも何かそういった特別な事情がなかったのでしょうか。

そうでなければ、15年間もマネージャーや病院長が見逃していたという理由がよくわかりません。

 

この記事によるとイタリアでは、常習欠勤はまん延していると伝えていますが、それでもこのケースは、ちょっと酷すぎます。

確かにイタリアに対しては、日本では、「いい加減」というイメージがあるので、なんとなく納得してしまいますが、もっと深い事情があるような気がします。

この記事には、その辺りの解説もほしかったですね。

 

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