そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

マイナンバーカードについて思うこと

2か月ほど前に自治体からマイナンバーカードの勧奨の手紙が来ました。

読んでみたら意外と手続きは、簡単そうだし、5000円のポイントもつくということでした。

それ以前は、何か手続きが面倒臭そうなイメージがあって、ずっと申請をしてきませんでした。

ですから確定申告などのマイナンバーが必要な時には、通知カードで済ませてきました。

 

そんなわけでやっと手続きをする気になって、写真をタブレットで撮り、申請しました。

1か月ほどで交付するという連絡があり、近くの市役所で受け取りました。

ポイントは、普段一番使っているセブンイレブンのナナコにして、5000ポイントをもらい、昨日でようやく、使い切ったという状況です。

 

マイナンバーカードについては、申請をする人が少なくていまだに所有者が3割弱にしかすぎないという記事を目にします。

去年の10万円の特別給付金のときにも交付の手続きにかなりの時間がかかったドタバタ騒ぎを思い出します。

なぜもっとこのマイナンバーカードを普及させ、有効に使えなかったのかな、とも感じました。

そんなマイナンバーカードですが、また新たなトラブルが生じているようです。

日経新聞電子版で読みました。

 

www.nikkei.com

だが、問題は依然山積み。最近ではマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする「マイナ健康保険証」の稼働が予定の3月下旬から半年程度の延期を余儀なくされた。"好例"という言葉は適切ではないが「なんでそんな問題が起きるの?」と素朴に疑問を持つと、マイナンバーを取り巻く課題が浮かび上がってくる。

 

これは、マイナ健康保険証をめぐる問題について紹介しています。

半年も延期になった理由について取材しています。

 

だが昨年10月以降、健康保険組合など公的医療保険の保険者が持つデータとマイナンバーを突き合わせる作業を進める中で、氏名・年齢など本人の基本情報とマイナンバーとが合致しないケースが多数発見されたのだ。その数は2月には最大3万件に達した。

 

保険者の持つ情報とマイナンバーとの情報の突合せの中で3万件の個人情報の誤りが見つかったというものです。

 

なぜこのようになったかというとこの記事では、誤入力が原因だとしています。

これは、保険者によるマイナンバー収集過程を考えると起きる可能性を内包しているとこの記事では、分析しています。

 

マイナンバーは「番号法」という法律に縛られているので、企業や団体はむやみに個人に対して番号の提供を求めてはなりません。

それで、健保などの保険者は個人から直接マイナンバーの提供を受けられないので、通常企業を経由して番号を入手します。

そして企業の場合の入手方法は会社員個人からの自己申告です。

 

12ケタもある個人番号を手書きで提出すれば誤記の可能性は常にあります。

それに家族で1番号の健康保険証に対し、マイナンバーは個人ごとの番号だから5人家族なら誤記の可能性も5倍になる可能性があります。

エラーが起きる理由をこの記事はこのように分析しています。

 

マイナンバー自体は日本に住む全員に好むと好まざるとにかかわらず、いわば強制的に付番されている。にもかかわらず「自己情報コントロール権の侵害」という批判を恐れてか、運用プロセスにおいては随所で「任意」を組み込むことで不要なヒューマンエラーを呼び込んでいるようにもみえる。

 

この記事の最後では、強制的に附番されるものにも関わらず、運用の中では、「任意」性があるというのが、根本の問題だとしています。

その辺の議論も避けてきたとも指摘しています。

この記事の言わんとするところは、強制的に附番するという方針なら、運用に「任意」性というあいまいさを残すべきではなかったということでしょう。

これはそしがやも同感です。

 

それにしても、こういう記事を読むと日本のデジタル化の道のりは遠いという気がします。

マイナンバーカードは、5年たって、やっと3割弱ですから、これから10年たっても国民全体に普及するのは、難しいかもしれませんね。

 

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