そしがやは、60歳の定年でリタイアしましたが、それ以前での早期リタイアも考えていました。
結果的には、しませんでしたが、その理由のひとつに早期リタイアした先輩のことがありました。
時々職場に来て、日々の生活の愚痴をしゃべっていくのです。
最初のころは、話を聞いていたのですが、こちらは仕事に忙しいし、ほかの同僚の手前もあるので、そのうちあまり相手にできなくなりました。
その先輩は、自然と来なくなりました。
たぶん、今から思うとその先輩は、仕事を辞めて、することがなくなり、職場での会話もなくなり、ストレスがたまったので、かつての後輩の職場に来て、ストレスの発散をしたかったのかもしれません。
そんな早期リタイアの弊害についての記事を読みました。
仕事が激務で貯蓄があり、「5~10年は引き込もれる」と言っていた友人は、家庭問題が落ち着いてからも「少しのんびりする」と復職しなかった。最初の1年ほどは楽しそうに趣味に生きていたが、2年目以降はいかにもネット上で拾ってきたような浅い知識の披露や、他人を非難する発言が増えてきたという。
確かにそしがやの場合もリタイアして1年ほどは、仕事を辞めた開放感がありましたが、2年目以降は、そんな解放感もすっかり消えてしまったことを思い出しますね。
大学へ通っていなかったら、この友人と同じようになっていたかもしれません。
「3~4年経った今となっては、話しててもすぐに何かの批判になったり、自分の経験だけから何かを決めつけるような発言が増えて、話すのもしんどくなってきた」
と苦しみを吐露していた。
投稿者によるとすっかり友人は、変わってしまったようです。
この記事からすると、友人は、40~50代のようで、もともとは大らかな性格でした。
「忙しいながらも色々な本を読み、『賢者は歴史に学ぶ』のように思い込みを排除して判断するようなタイプでした。
それがやたらと自慢したり他人をすぐに批判したりするようになってしまいました。
投稿者は、仕事を辞めて他人との関わりが減ったことで「人間、この様になってしまうものなのだろうか」などと嘆いています。
この投稿には、反響がかなりあり、自分の親がクレーマー化していて、不安だという人もいました。
社会と関わることは大切で、他者と接点がないことで自己評価が低下するのではないかとする意見もありました。
一方、早期リタイアしてもうちの親は、そんなことはないし、結局は、早期リタイアの問題ではなく、人それぞれではないかいう投稿もありました。
確かに、仕事をしていてもクレーマーになる人はいるし、歳を取っても一貫して穏やかで理性的な人もいるので、一概には言えない。
最後にこの記事では、こう述べています。
最初に触れた先輩以外にも早期リタイアした人は、何人もいますが、職場まで来て、愚痴をいったのは、その先輩だけです。
ほかの人は、一切そういうことはありませんでした。
早期リタイアが人の性格を変えてしまう場合もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は、そういうことはないといってもよさそうです。
「ひとそれぞれ」という意見がありましたが、その通りでしょうね。
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