大学院の授業は、4月以降、ZOOM等を利用したオンラインになっています。
ですが、ひと月に1回か2回、図書館を利用するために大学へ行っています。
先日も授業で必要な本を借りるために図書館へ出向きました。
駅を降りて、大学へ向かう途中に公園があります。
その時もよく見るとひとりのホームレスが以前と変わらずいました。
50歳ほどの男性です。
そのホームレスは、コロナ禍以前、大学院へ通っていたころは、毎日のように見かけていました。
この状況でも元気なのかな、と思っていたのですが、いつも通りでした。
世間では、新型コロナウイルスで大変な時期ですが、このホームレスは、どうなのかな、とちょっと心配になりました。
そんなホームレスについての記事を読みました。
ホームレスを含む貧困層や低所得層の支援現場は、意外な“安全地帯”かもしれない。このような現場で感染が拡大した事例は、日本では皆無、世界的にも皆無に近い。貧困の当事者たちの多くは、心身の状況が良好ではなかったり、高齢であったり、持病を持っていたりする。さらに、しばしば「情報弱者」であり、基本的なリテラシーを身につける機会にも恵まれてこなかったことが多い。
この記事は、ホームレスを支援している人に取材して書かれたものですが、ホームレスの感染が拡大した事例がほぼ皆無と述べています。
ちょっとこれは、意外でした。
ホームレスの人の環境は、よくないのにもかかわらず不思議です。
「屋外では、3密の『密閉』はありません。リスクになり得るのは、接触です。そこさえ注意すれば、おおむね安全でしょう」(谷川医師)
コロナ対策では、3密を避けることが重要だと言われていますが、ホームレスを支援している谷川医師によるとホームレスの人は、路上生活なので、3密の中の密閉がないため、感染リスクが極めて低いとのこと。
確かによく考えればそうですね。
「路上生活の方々は『3密』になりにくく、新型コロナウイルスに感染するリスクは高くありません。また、排気ガスや粉塵から喉を守るため、パンデミック前からマスク着用率が高いことも、有利に働いたと思います。しかし、高血圧、肺気腫、糖尿病など基礎疾患を持つ人が多いため、感染した場合の重症化リスクや死亡リスクは高いです。われわれ支援者が、路上生活者に感染させないための対策は重要です」(西岡医師)
それにマスク着用率がもともと高かったということがあるそうです。
大学近くのホームレスも今回見かけたときには、マスクをしていました。
西岡医師は、日本の現状に関して、世界各国の感染拡大地に比べれば、「今のところは、感染者数も死亡者数も抑えられている」という。日本の「3密」の効果は世界で評価されており、WHOが「3C」として採用したばかりだ。中でも最も効果があるのは、ソーシャル・ディスタンスを保つことであるという。
ホームレス支援に携わっている西岡医師は、このように主張しています。
ホームレスは、基本的には、一人で行動しているので、充分なソーシャルディスタンスを保っているのが、ホームレスにコロナ感染者がほぼ皆無な理由のようです。
この記事を読んで、ホームレスがコロナに感染しにくいことは、分かりました。
これからまたコロナ禍は続きそうですが、3密をさけるとかマスクをするといった基本的な対策がどういう人にとっても有効だということは、確かなようです。
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