そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

「大学中退からずっと無職」を脱したきっかけは、たった一人の友人の結婚だった

勤めていたころ、入所して、すぐに辞めてしまった男性がいました。

職場の同僚と話すのが苦手なようで、毎日仕事をするのが辛そうなのが分かりました。

結局、1か月ほどで仕事を辞めて、両親の住む田舎に帰っていきました。

 

その後どうなったのかわかりません。

田舎で別の仕事に就いたのか、ずっと引きこもりのような生活になったのか、彼には、誰も友達がいなかったので、何の噂も伝わってきませんでした。

 

引きこもりは、多くの場合は、両親の家に引きこもったままになっているケースがほとんどでしょう。

そんな引きこもりのケースで仕事につながった事例の記事を読みました。

 

news.yahoo.co.jp

37歳の男性は大学1年の頃からひきこもり状態となり、一度も就労経験がなかった。そんな生活を10年以上続けた30歳の半ばころ、唯一の友人が結婚すると聞き、「祝儀を自分で稼いで渡したい」と突如マンションの夜間管理人バイトとして働き始めた。以来、ずっと働き続けられた意外な理由とは――。

 

このケースは、友人の結婚式がきっかけとなって、バイトをし始めたというものです。

今まで引きこもっていた男性がどういう心境の変化で仕事をし始めたのか、興味がありますね。

 

Aさんは浪人を経て大学に進学したものの、1年生のゴールデンウイーク明けから学校に通えなくなった。本来、人付き合いが苦手なおとなしい性格で、ゴールデンウイークに入るまでに仲の良い友達を大学で作ることができず、「ひとりぼっち」の学生生活を想像すると、登校するのが怖くなったという。

 

このAさんという男性は、大学生活になじめなかったようです。

思い出すと確かにそしがやの学生時代にもいつの間にか来なくなった同級生がいました。

 

結局、大学2年の時に退学し、その後は、ますます外出することがなくなり、引きこもり生活が続きました。

ただ小中学校の友人で年に2回ほど食事をする人がいました。

このケースの場合、この友人の存在が男性にとっての救いになりました。
30代になった頃、その友人から結婚するという話が出ます。

 

その話を聞いたときは、自分の状況を理解してくれる唯一の存在を失う気がして、しばらくはショックから立ち直れなかったという。

 ところが、「結婚式に招待するつもりだけど、出席してくれるか? 」と聞かれたことで、一念発起。「親に言えば、ご祝儀は出してくれるはずだけど、彼へのご祝儀だけは自分で稼ぎたい」という意欲が湧いたのだった。

 

ご祝儀を自分で出したいという気持ちが湧きだしてきて、今まで就労経験がないにもかかわらず、バイトを探します。

ここまで読んでくるとこの友人の存在がいかに大きかったということがわかりますね。

 

Aさんがアルバイト探しをする際、ポイントと考えたのは以下の通り。

➀同年代の人とはうまく会話できないので、若い世代が少ない仕事であること。
②午前中に起きるのはつらいため、早くても午後から、できれば夕方以降の仕事であること。
➂体調が悪くて休んだとしても、すぐにクビにされなくて済みそうな、それほど人気の高くない仕事であること。
④電車で通うのは難しいので、自転車、あるいは50ccのバイクで通える範囲に職場があること。

 

バイトをするに当たっては、いくつかのポイントがありますが、Aさんの今までの経験から言うと①が一番大きなポイントだったように思えます。

同世代以外なら、どうにか話せるようです。

 

「24時間常駐管理」のマンションで、深夜だけの勤務というのが、彼の人生初の仕事になった。

 

深夜だけのマンション管理人という仕事が4つの条件をクリアする仕事になります。

若い人がするには、ちょっと意外なものでした。

週2回ほど勤務を続け、無事、友人への祝儀代も稼ぐことができました。

 

その後、勤務態度がいいので、正社員にならないか、という誘いがあります。

 

「今のアルバイト先にはおじいさんしかいなくて、みんな僕を孫のようにかわいがってくれています。それに、深夜の時間帯しか働いていないので、住民と顔を合わせる機会もほとんどありません。人付き合いが苦手な僕には、とてもありがたい職場なんです。ですが、もし僕が正社員になったら、昼間の勤務を強要されるかもしれませんよね。昼間の時間帯に働くことになれば、いろいろなトラブルに対応しなければならないと思うんですね。僕にはトラブル対応する能力はないので、深夜にひっそりと働くのが向いていると思っています」

 

ですが、Aさんは、正社員に魅力を感じつつも、同世代との人間関係が苦手なので、現在の深夜帯の仕事がいいと正社員の申し出を断り、今も深夜の管理人の仕事を続けています。

 

このケースを読んでくると2つの幸運があったと思います。

 

まずは、年2回ほど会っている友達の存在です。

それに両親とも現役で億を超える資産があることです。

その2つの条件が、今の深夜の管理人の仕事をつづけることができる前提となっています。

Aさんは、まだ37歳ですが、これからはいろいろなことが起きるでしょう。

両親の老いの問題やAさん自身の結婚問題も生ずるかもしれません。

 

ですが、バイトとはいえ、仕事を続けられているという成功体験があれば、これからの課題も乗り越えられるような気がします。

 

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