そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

近くの市の図書館に予約していた本ですが、今週から図書館が一部業務を再開したので、やっとすでに予約の順番が来て、確保済みの本が受け取れるようになり、読んだ本です。

今までは、図書館が閉まっていたので、本は、開いている数少ない書店やアマゾンで購入して読むしかなかったのですが、図書館が使えるようになって、選択肢が広がり、ホッとしています。

あとは、大学の図書館が利用できるのを待つだけです。

 


さて、この本は、1975年からインデックスファンドによる投資を行っている個人投資家によって書かれたものです。

何度も転職する中で、収入の範囲内で生活するようになり、気がつけば夫婦どちらも働かなくても暮らせるようになっていました。

そしがやは、個別株式に投資をしていますが、インデックスファンドの有利さを否定するものではありません。

著者が実践したのは次のようなシンプルな原則だけです。

 

支出は、稼ぎより少なくする。
余りは投資する。
借金をしない。

 

この3つだけです。

多分、多くの投資家にとっては、誰でも知っていることでしょう。

分かりきったことかもしれません。

だから、そんなに新鮮味はありません。

ですが、そんなシンプルな原則を続けることが難しいのも確かです。

 

この本を読むと著者が自分の娘に話すように語っているので、このシンプルな原則が説得力を持ち、納得できます。

今まで投資をしてこなかった人にとっては、実際に投資を実行してみるうえでの参考になるのは、間違いないです。

 

ただ、この本が日本人読者にとって分かりにくいのは、具体的な説明では、アメリカの制度下での投資のやり方を述べているので、日本との仕組みに違いがあり、今一つ理解が難しい点でしょうか。

 

その中でもバンガードのトータル・ストック・マーケット・インデックスファンド(VTSAX)などに投資することを推奨していますが、アメリカの読者には、お勧めでも日本の読者には、なじみがないものでしょう。

とはいえ、日本でも続々とこのファンドに準じた商品が登場しているので、かなり参考にはなると思います。

 

ですが、この本の中でちょっと違和感を感じた点もありました。

ドルコスト平均法を否定していることです。
一括購入を勧めていますが、リスクの分散という視点からいうとちょっと根拠が薄いように感じました。

ドルコスト平均法については、いろいろな考え方があるとは思いますが、素人にとっては、いつ購入するかの判断は難しいので、機械的に同じ金額で購入するというドルコスト平均法は、リスクを分散できるものだと思います。

 

一部違うな、と思う部分があるものの分かりやすく、インデックス投資について、自分の経験をもとに語っているので、一度は、読んでおいて損はしない本だと思います。

 

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